「土佐弁喋りたいですねぇ。」
昨日の顔合わせ後の飲みの席で、演出の加藤さんに、どんな役をやってみたい?と聞かれて僕がやっと答えられた一つの答え。
僕はこれまで土佐弁方言指導を二回やらせてもらったことがある。二つとも幕末もの。お二方とも、僕の土佐弁を吸収しようという、その真剣な態度が好印象でした。しかし、やはりもどかしいのです!なぜなら・・やっぱり僕が土佐弁をしゃべりたいからですっ!!
土佐弁が喋れるのに、役がないのはもどかしいもの!大げさに言えば・・・大げさに言いますよ。いいですか!?『ハリウッドデビューを目指して渡米した日本人の役者が、日本人の役をもらった現地の日系アメリカ人に日本語のセリフ指導をしてるようなもの』なんですよ。例え長いっ!!しかし教わる方も大変だったろうなぁ。勉強熱心にテープレコーダーまで持ってきて僕の土佐弁を録音してたからなぁ。標準語にない単語や、語尾はどうにでもなるんです。一番の難関はやはりイントネーション!ある意味、音程とり。音楽の授業みたいなもの。そして僕は一番最初にこう注文をつけるのです。
「これから教える僕が言うのもなんですが、僕の喋るイントネーションにとらわれ過ぎないでください。役者さんですから、一番大切なのは、与えられた役の思いで喋る事であって、僕のイントネーションを忠実に真似する事でありません。標準語だって『それ、なくない(↑)?』って語尾を上げる時もあれば下げる時もある。土佐弁イントネーションも一つだけという訳ではないのです。僕の指導はあくまで参考程度に。気にし過ぎると、セリフどころじゃなくなると思うので。」
で、俺、今日何を書こうとしてたんだっけ?(笑)

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