『バブルへGO!』という映画を見てきました。なかなか面白くてですね!17年前、1990年のバブル経済の崩壊する前の日本にタイムスリップし、このあと訪れる経済危機を食い止めるという少しおバカな内容の話ではありましたが、主演の阿部寛と広末涼子が良いのか単純に楽しめました。広末涼子という娘はほんとルックスだけでなく、愛くるしさや楽しさを表現する表情には天性のものを感じます。阿部寛もお得意の、二枚目なのにボケ役な感じが好印象。
17年前と言えば、僕は17歳。バブル時代を象徴する街、六本木が映画の中にでてきます。ディスコ。ボディコン。万札をちらつかせてタクシーを捕まえる若者。今見ると、ずいぶん浮かれたスキだらけの時代だったのね。あの頃は。映画の中では懐かしい音楽が流れる訳です!プリンセスプリンセスや、リンドバーグ、MCハマー・・。またベタではありますが、広末涼子が1990年の日本で行く先々で会う有名人に声かける訳です。ディスコで元Jリーガーのラモスに会うと、「ドーハでのキックには気をつけてね。」とか、仕事でトチッてしょげてる若き飯島直子に「大丈夫よ!あなたこの後、コーヒーのCMでガーンといくから!」とか。場内あちこちからクスクス。そして言葉においても時代を感じさせる場面があり、例えば、広末涼子が
「これ、ありえなくない?」
と言えば、これに対し1990年の阿部寛が
「何だ!?『ありえなくない』っていうのは?それはありえるのか?ありえないのか?どっちの意味なんだ!?」
と返す。また、食べたティラミスのおいしさについ、広末が
「やばい!このティラミス!!」
と一言こぼすと、
「何かヤバいものでも入ってたのか!?」
と阿部。なるほど!言葉一つとっても、17年前には存在しなかった言葉もあれば、意味の変わってしまった言葉もあるものです。
随所にこんなシーンがちりばめられたこの映画。その度に場内あちらこちらでクスクス。しかしこの『クスクス』、同時にその笑い主の年令をも表す。

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