中山研。今回の共演者。僕より4期上の先輩。彼は芝居に対して実直でストイック。その真面目な性格は無名塾内でも一目置かれる存在。僕はそんな彼の人柄に魅かれる一人。
しかしです。しかしこの人…つっこみにくいのです。ダジャレがメインの会話と、つっこむ程の事でないボケを送り込んでくる。ある意味での狼少年と言いましょうか、普段、話かけても、あまりにもダジャレと小ボケで返してくるため、皆、必要最低限しか話かけない。
稽古前、これから駅のキヨスクがなくなっていく話で盛り上がってる時。そんな中…
「(中山さん)へへっ!キヨスクがなくなった後は俺がナカヤマヨスクををつくって全国の駅を埋め尽くしてやるぜ!」
もうすぐ40歳になろうというのに、Tシャツに作業ズボンで外のコンクリートの地べたに大の字で寝転がりながらそうしゃべる彼。
「(僕)中山さん。今のあなたのその格好…とてもじゃないですけど、その夢を実現させる野心や野望ゼロですよね!?むしろ競走社会から遠く離れた自由人ですよ。今のあなたの格好って…。」
「(中山さん)うるせーなぁ!つっこむなよ!」
中山研。僕はそんな彼の人柄に魅かれる一人。

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