休みの日。特に何もする事ない僕はなんとなく和倉温泉を後にして一人、金沢方面行きの列車に乗り込みます。とくに金沢に行きたいという訳ではない。金沢に行くまでにどこか気になる駅があれば途中下車してもよい、と考えてる。とりあえずの目的を決める為に路線図を見る。30分ちょっと行った所に『羽咋(はくい)』という駅をみとめる。他の駅より少し駅名が大きく記載されてるという事は少しは『町』なのかもしれない。とりあえず羽咋にGO!
『羽咋』は何もなかった。駅のそばには小さな川が流れ小さな赤い橋が小さな神社に向けて架けられてる。駅からは建設中のテレビ塔らしき建物が見える。駅からそのテレビ塔に向かってゆるやかな坂が続く。テレビ塔は小高い丘のうえにあり、その向かいに『羽咋市役所』なるものがある。道路脇の看板には『UFOの町』とうたい文句。
坂のある町は嫌いではないのだが、『閉店のお知らせ』と書かれた店や、『貸し店舗』と書かれた空き家が目立つ。ウインドーに貼られたポスターが色あせてる。もう少し町に活気があり、この緩やかな坂に路面電車など走ってたら素敵な町だろうに…とは僕個人の意見。電車は一時間に一本。とりあえずこの町を一時間ぶらぶらし、僕は再び金沢方面の電車にのりこむ。


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