会津若松です。ここは歴史を少し知ってる方ならご存知かと思いますが、明治新政府軍と旧江戸幕府軍が繰り広げた戦争の最大激戦区であり、世に知られる『白虎隊』の悲劇があった地であります。
若松城に行ってみる。今から140年程前、圧倒的不利な条件の中、武士のプライドと徳川家に対する恩義の為、徹底抗戦の構えをとった会津藩の街は明治政府軍の攻撃により地獄絵図と化したと聞きます。僕の記憶が正しければ戦死者の数が連日凄まじく、埋葬する暇もない為、城内の空井戸に遺体を収めても、すぐに井戸が遺体で埋まってあふれでたとか…。白虎隊も会津の街が燃えてるのを城が焼け落ちたと見間違い、あの悲劇に及んだ事は有名な話だ。
そんな城も今は『つわものどもが夢のあと』。平和なもの。
僕の出身の高知や、鹿児島、山口を中心とする西側は体制を壊そうとした。会津を中心とする東北はそれを守ろうとした。どっちが正しいかなんて分からない。それぞれの命懸けのプライド、それぞれの命懸けの主張があったろう。
白虎隊は15〜18歳位の少年達だったと聞く。人それぞれに理解出来るプライド、理解出来ないプライド、様々あろうが140年程前、この地で今の僕の年齢の半分にも満たない少年達が、恩義とプライドの為に命を絶った事実を考えると、彼等の純粋さに心動かされるのである。


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