駅近くラーメン屋に入る。替え玉の出来る豚骨ラーメン屋だが、さすがに替え玉には飽きた感がある。僕はラーメンと餃子のセットを頼む。正月でまだ開いてる店が少ないのかこの店内はそこそこの繁盛ぶりだ。
しばらくすると四人の外国人客が入って来る。僕は即座に直感でインド人とみたが、明確な理由はない。しかし何故だろう?なぜか日本人は東南アジアや中近東の外国人を直感で国別に分けてしまう。言葉なんて分からないくせに、フィリピン人だとかタイ人とかインド人、イラン人…中国人と韓国人は言葉の違いが分かるけど、タイ人やフィリピン人なんて何を根拠にそう判断してるのだろう。
「(店員)いらっしゃいませ。ご注文は?」
「(外国人)コノ、ラーメン、ニク、ハイッテマス?」
「(店員)ええ。入ってますね。」
「(外国人)ジャ…ニクヌキデ!」
《肉を食べてはいけないという事はやはりインド人か。確か牛はインドでは神様なはず。案外外れてないじゃん、俺の勘!》
「(外国人)ワタシダケ、ニクヌキデ、アト、ニクイリノ、ラーメン3ツネ!」《ただのお前の好みなんかいっ!!》
「(外国人)アー!アト、ノミモノ アリマスカ?」
「(店員)今からお水の方をお持ちしますが。」
「(外国人)アー!イヤ!ショーチュー、トカアリマス?」
《焼酎って!?居酒屋じゃない!居酒屋じゃない!ラーメン屋!ここは!》
「(店員)サワーなら…」
《あるんかいっ!!アルコールあるんかいっ!!あってもビール止まりやないんかい!》
「(外国人)ウイスキー、トカハ…?」
《だから、ラーメン屋だ!ちゅうの!》
「(店員)サワーなら…」
《もう!ええって!!》

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