実は私、もう浜松から帰京してましてですね、本来なら明日まで浜松にいるんでしたが、急遽、東京で仕事が入りまして帰京、と相成った訳でございます。
その仕事というのがペットフードのCMでして、ミニチュアダックスフンドと戯れるやつなんですが、可愛いやね。犬は。ま!CMですから可愛い犬を連れて来てるのは当たり前っちゃあ当たり前ですが、まあ、可愛い。段ボールで犬、猫造るくらいですから勿論嫌いではない!
犬とお芝居は初めてですがやっぱ大変ね。赤ちゃんと一緒にやってるようなもんで、
「ハーイ!ミントちゃーん!こっちですよ!まだ!まだだよ!おあずけ!ほら!伏せは?はーい!いい子だねぇ。」
と飼い主さんは巧みに犬をコントロールしていく。映像の中では自然に見える犬の視線や動作も、撮影現場においては当然の事ながらその犬の視線の先にはご主人が犬の興味をそそる食べ物をちらつかせ犬の視線を巧妙にコントロールしている。
しかし映像の仕事はやはり慣れない。舞台が多い僕にはとても大変なのである。たいして大変なシーンがある訳でもないのだが、それでも大変!舞台は本番が始まってしまえば少々失敗しようがラストまで止まる事なく突っ走る訳だが、映像は失敗すると当然、その都度NGという事で止められてしまう。また演技エリアもカメラのファインダー内がエリアの全てになるから少し動き過ぎると当然画面から出てしまう事になる。当たり前の素人のような事だが、
(あ、これだけ動いただけでもうはみ出しちゃうんだ…)
となる訳だ。舞台では客さん一人一人の視界が画面でありファインダーだから思いきり動いても客さんの視界からはみ出す心配はまずない。しかし映像は…。
昔、僕の出演しているドラマを見たブラボーのスタッフの一人が
「カマってもうちょっと芝居上手くなかったっけ?なんかドラマで見たら下手に見えたよ。」
と痛恨の一言!そうなのよ!もう、映像難しくてさぁ!この克服、今後の大きな僕の課題なのよ。

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