前にもブログに書いたかも知れないが最近、ずっと首から肩にかけて痛む。
なので僕はちょくちょく旅先で整骨院を見つけては駆け込み、指圧をお願いするわけである。
とある整骨院にて治療を受ける。軽い診察を済ませ、まず、
「こちらにおかけ下さい」
と案内されるは首を引っ張る首の牽引(けんいん)マシーンである。10`の力で10分。その後はベッドで電気治療。またベッドを変えて今度は暖かいお湯のウォーターベッドによるジャグジー泡治療、さらにはまたベッドを変えて足元の血行を促す、電動マッサージに、先生の助手による指圧、そして最後に先生による指圧と首や脊椎に関するお勉強。
診察やら勉強やら治療やらでがっつり1時間半。
次の日も僕は公演の合間を縫ってこの整骨院に通う。助手の方が僕に声をかける。
「鎌倉さん、準備出来ましたらどうぞ。」
「はい。」
「ではまず首の牽引からやっていきましょう。」
どうやら僕の治療メニューは決まっているようだ。
昨日と同じ段取りで治療は進んで行く。
首の牽引、電気治療、ジャグジー泡治療、足元マッサージ、そして助手の方による指圧治療…。
「(助手)鎌倉さん、それでは最後に先生の診察がありますのでこちらへどうぞ。」
昨日、脊椎のお勉強をした診察室。児玉清似の先生は静かに手で僕に椅子にかけるよう促す。
「(先生)どうですか。鎌倉さん。あれから調子は?」
「(僕)そうですね…昨日、先生に治療してもらって随分楽にはなりました。」
「(先生)……………」
「(僕)でもやっぱり1時間もするとまた痛みがぶり返してきましたね…」
「(先生)……………」
「(僕)なのでやっぱり本番中はどうしても痛かったですねぇ、首が。」
「(先生)……………」
「(僕)まぁ、重い衣装のせいもあるかもしれませんが…」
「(先生)……………」
「(僕)?」
「(先生)……………」
「(僕)??」
「(先生)鎌倉さん……」
「(僕)はい……」
「(先生)これで今日の治療は終わりです……」
(え!?何?この診察…)

5