さて無名塾公演『ホブソンの婿選び』は今日から『立ち稽古』である。
立ち稽古とは言葉の通り、実際に組んだ仮セットの上に立ち、動きながら稽古をする事。大体この立ち稽古開始をめどに役者は台本を離す。本を持ちながらでは自由に動けないからである。
今回は三週間の本読みと五週間弱の立ち稽古といったところかな。年末年始の若干の休みを除けば年明けまで稽古は続く。
立ち稽古初日はやっぱり緊張するのよね。なんでも初日って緊張するんですけどね。本読み初日も緊張しますし、本番初日は勿論の事!
本読みと違って立ち稽古は動きや小道具、セットが加わるので当然、芝居がより複雑になる。ただし椅子と机に座っての本読みと違い、実際相手と向き合って小道具を使って稽古する訳だから芝居や気持ちが乗りやすい、というのもある。
ただねぇ…今回、僕…ほんの少しの間ですが一人芝居をしなくてはならないシーンがありましてね…。そのシーンの立ち稽古になると大変だろうなぁ。
稽古ってある意味、本番より大変なんですよねぇ。まずい芝居するとすぐに演出に芝居を止められるし、出番でない共演者は、演出に注意されてる僕をじーっと見てるし…。
そういう意味ではこれから公演本番が始まるまでの期間が案外大変だったりするのよ。

4