鎌倉太郎のプロジェクトＢ

電車でガタタン…ガタタン…。移動中の僕です。共演者の中山さんがこっそり隠し撮りをして僕の携帯に送ってきたものです。ちょっとしたストーキング行為ではあります。
それはさておき、九州には関係ありませんが東京の八王子にあるそごうデパートが今日で閉店し、28年の営業に幕を下ろしたそうですね…。
寂しいね。どんな店でも閉店するのは寂しいけどデパートってのはひときわ寂しいな。
デパート…。その響きだけでなんだかワクワクするワード！おそらく多くの人がその感覚に共感してくれるはず！大正、昭和とこの国の人々をときめかせ続けてきたデパート達も平成の流れには勝てないのか…。
デパートのない現代。子供達ってどこにときめくのかなぁ…。

ここ。別府に来た時はいつも気になるの。駅前にあるこの建物ね。大正時代に建てられた宿泊施設。一階は銭湯温泉。二階は宿泊所。いいね！プライベートで来る時にはあえて泊まってみたい！しかもシングル2500円。広間なら1500円と書いてある。安すぎて興味をひく！どんな部屋よ！？
僕はやっぱりリゾートホテルより古臭い旅館やホテルが好きね。時代や歴史を感じさせる建物や路地が好きみたいです。

驚愕である。こんなの見た事がないのだ。
福岡県田川市。無名塾公演では毎回お世話になる土地なのだが、一日しかこの地では公演がない為、今まであまり歩く暇がなかった。今回少し時間をつくって近くの丘の上にある公園まで出かける。下から見るとちょっとした巨大古墳のような丘である。その丘に立ち田川の町を一望する。その昔、炭坑で賑わった町の名残であり、今は田川の町の象徴でもあるかのようにそびえる二本の煙突。その先に見える山、山、山！？
何故…これも採掘の影響！？にしても…こんなにハサミで切ったように切れるものなのか！？山って！

「こ…これはっ！」
現実には使わないセリフだと信じていた。
少年時代、熱中して読んだ漫画にはよく出てきた。『キン肉マン』にも『北斗の拳』にも。主人公達は信じられぬ驚愕の事実を目の当たりにした時そう呟き、時に叫ぶのである。
「こ…これはっ！」
しかし現実にはありえぬ。実際、口に出して言ってみるがやはりかなりの違和感は拭えない。漫画の中のみ生きる言葉。漫画のキャラクターと同じく現実には存在しないセリフ。
とある劇場。僕は舞台からロビーに向かう。どこかストレッチ等出来る場所はないか、とそう求めて。２階への階段を上る。３階への階段をのぼ…
「こ…これはっ！」
目の前に広がるこの会館のミニチュア。何があったのか。はたまた何かを表現しようとしたのか。今となってはどうにも分からぬ。
衝突。横転。目をおおうばかりの大混乱である。

渡りたくなるのが橋。地続きで渡れるような所でも橋がかかっていると、あえて橋を渡ってしまう。しかもそれが…
吊橋なら尚更である。
吊橋…それは何故か人を魅了する。あまりにも怖そうな吊橋は渡りたくはないが、それでも興味は引かれる。あれば渡りたくなる。
直方の劇場近くを走る。道路の上に吊橋がある。建物にすると三階くらいの高さだろうか。
いいね…この安定しない不安な感じ。役者の人生みたいよ。