今から400年前、東軍の総大将、徳川家康と西軍の総大将、石田三成による天下を分けた合戦がありました。『関ヶ原の戦い』です。この戦に負けた石田三成はその責任として首を斬られる訳ですが、処刑場に護送される際、護送する警備の人間との間にこんなやりとりがあったそうです。
「(三成)喉が渇いた。水をもらえないか?」
「(警備)水はないが、干し柿ならあるぞ。どうだ?」
「(三成)干し柿は体に毒だ。いらない。」
」(警備)可笑しな事を言うやつだ。今から処刑される人間が体を気遣うとはな!」
「(三成)恩に報いるために大きな事を成そうとする人間は最後の最後までその命を大切にするものだ。お前ら小さな人間にはこの感覚は解るまい」
豊臣秀吉亡き後、豊臣政権を潰しにかかった徳川家康に対し、秀吉に可愛がられた三成は秀吉の恩義に報いるため、家康に戦いを挑んだ訳である。戦いに破れた三成は天下人となった家康に対し、小人物のレッテルを貼られてますが、僕にはこの三成の最後の言葉だけでも家康ほどではないにしろ、彼は決して下らない人物ではなかったんだな、と、しみじみ思うのです。少なくとも10万人近くの軍隊の総大将ですし、処刑された時、享年41。僕とほとんど変わらない。
長くなりましたが、何が言いたいかと言うと…
舞台も本番の始まる1秒前まではこうありたいな、と。最後の最後まで諦めない。でも!一旦幕が上がってしまうと…この続きはまた後ほどに致しましょう!

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