テレビでは相模湾で捕獲された『ミツクリザメ』の特集をしている。口がエイリアンのように開く事から『悪魔のサメ』の異名をとるこのサメが深海魚にもかからわずカニの捕獲網に10体以上もかかっていた、という事から横浜八景島シーパラダイスで一般公開されている、という。しかしこのサメ、1日、また1日と日を追うごとに一体、また一体と死んでいく。収録中のカメラの前でも水槽の中で力なく泳いでたミツクリザメがゆっくりと水槽の底に沈んでゆき、横向けに倒れたかと思うともうほとんど動かない。番組はこのサメの短命な理由を知らせている。
【このミツクリザメの短命な理由の一つは、このサメが深海魚である為、水槽では上手く生きられないという事である】
おい………当たり前じゃん…そんな基本的で当たり前な思慮もせずに一般公開してんの!?殺してるようなもんじゃん!それが魚のエキスパートのやる事かな。
【さらにもう1つには、このサメの生態がまだよく解っておらず、何を食べてるかわからない為、エサに何を与えてよいのかハッキリしない事である】
エサに何を与えてよいのかも解ってない魚を人目にさらされる水槽で飼う事が魚のエキスパートのすることかな。
客の動員も大切だろうけど、魚のエキスパートはやっぱり魚の気持ちを大切にすべきではないかな。

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