熊本です!今や、有名になりすぎた感もある『くまもん』のお膝元!
街を歩く。お城の下のアーケード。街の所々にはやっぱりくまもんのイラストが立ち並ぶ!が、案外熊本県民自体は冷静ね。どうやら『くまもん』『くまもん』と騒いでるのは熊本県外の人みたいね。でも確かにそんなもんかもしれないね。
「今日も難所です。」
スタッフの女の子がにこやかに話しかけてくる。その笑顔と言葉の意味は今や即座に理解できる。『サライ』か『負けないで』が必要だという事ね。
「(スタッフさん)まず、ロミオがこの扉から客席外に出てきますぅ…」
「(進藤さん)出てきたぁ…」
「(スタッフさん)そして鎌倉さんと合流して、この扉を入って下さい。」
「(進藤さん)うぉ!何だ?この地下に続く階段は!」
「(僕)すげー!」
「(進藤さん)これは、鎌倉さん…『サライ』必要になりますね…」
「(僕)だな…。ただね…進藤さん…1つ問題がありまして…」
「(進藤さん)何ですか?」
「(僕)僕…『サライ』のサビの部分しか知りません!」
「(進藤さん)という事は…」
「(僕)この距離では『サライ』が持ちませんっ!」
「(進藤さん)何ぃっ!」
「(スタッフさん)で…ここに吊り鐘があります!」
「(進藤さん)おぉーつ!」
「(僕)地下通路に吊り鐘!不気味だ!」
「(スタッフさん)でもこの吊り鐘には入らないでください!」
「(僕)進藤さん!進藤さん!これは!獄門島やれますよ!獄門島!金田一さん!事件ですよ!『無残やな かぶとの下の きりぎりす』ですよ!俳句に見立てた殺人事件起こりますよ!いや、天川伝説殺人事件もやれますよ!」
「(進藤さん)ん…鎌倉さん、ちょっとうるさい…」
「(僕)♪添い寝して〜永遠に〜抱いていてあげる〜」
「(進藤さん)ん…鎌倉さん、分からない…何?その歌… 」
「(僕)『天川伝説殺人事件』の主題歌、『二人静』ですよ!進藤さん!後に中森明菜がカバーした…」
〜本番中〜
「(僕)♪散り急ぐ花びらの〜絹を脱ぐように〜」
「(進藤さん)やめて…鎌倉さん…」
「(僕)はい?」
「(進藤さん)その歌…『二人静』…僕…励まされないから…」


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