あら?こんな所に…
プラモデルが見つかる。押し入れの中。ガンダムのプラモデル。いわゆるガンプラ。とは言え、これはれっきとしたプラモデルではなく、もうおそらく7年くらい前にコンビニで売られてた、グリコが共同開発(?)した、『ポッキーガンプラ』。組み立てるとそのロボットの手に武器の代わりにポッキーを持たせられるというやつ。そのうち作ろう作ろうとして7年間そのままにしておいた。そのロボットは『機動戦士ガンダム』の中でも一番僕が好きなロボット、『シャア専用ザク』!だから7年前の僕も迷わず買ったのであろう!
作ろう!そう思った。プラモデルを作るのは何年ぶりだろう?それもシャア専用ザクを!
僕の段ボールアートの原点はこのガンプラにあると言っても過言ではない!
『シャア専用ザク』はその名の通りシャアという軍人の専用機である!他のザクが緑色なのに対して、この『シャア専用ザク』は赤い色がベース!そしてそのシャアの持つ天才的な操縦テクニックにより、敵から『赤い彗星』と恐れられている!
昔はよく作ったもんだ…。家の引き出しには作ったガンプラがひしめきあってたっけ…。ガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、ザク、グフ、スゴック…。
僕の頭は30年前にさかのぼっている。自然と口ずさむ『機動戦士ガンダム』のテーマソング。
♪燃え上がれ〜燃え上がれ〜燃え上がれ〜ガンダム〜♪
〜30年前のそんなある日
「(健吉さん、引き出しのガンプラを指して)おい、太郎。お前ももう子どもやないからこんなオモチャは捨てろ!」
「いかん!いかんちや!それは捨てれん!」
「(健吉さん)いや!捨てるぞ!今から川原でゴミ焼却するき、ここにあるプラモデルもついでに全部焼く!」
「やめて…」
「(健吉さん)いや、捨てる。」
「ダメやて!!」
「(健吉さん)ダメやない!捨てるぞ。」
「やめろぉぉぉっ!」
【ゴォォォ!パチパチ…】
♪燃え上がれ〜燃え上がれ〜燃え上がれ〜ガンダム〜♪
〜現在
はっ!!
思い出したくもない事を思い出してしまった…。なんだ?この体にまとわりつくイヤな汗は…。はぁ…はぁ…はぁ…。


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