砂浜。強い日差し。ビーチパラソルの下、僕はまどろむ。
《♪幻でもかまわない〜時間よ〜とまれ〜♪》
矢沢永吉さんの『時間よとまれ』が流れている。さすが高知のビーチだ…。少々昔の歌だが、80年代の歌は僕にはドンピシャだ。
しかし…矢沢さんの歌声って…いいね…。うっとりアンニュイな気分になる…。(しかし…あの喫茶店…『楽喜』と書いて『ラッキー』と読ませるとは…ふふふふ…)
いつしか『時間よとまれ』は終わり、今はTUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』がビーチを支配している。やっぱり僕にはドンピシャだ。
(『楽喜』と書いて『ラッキー』て…ふふふふ…はははは…)
もう泳ぎたくない…。まどろんでいたい…。海に入った早々、クラゲにさされて腕、みみず腫れやから…。出鼻くじかれたから。クラゲにさされて腕、みみず腫れやから。
5時…そろそろ帰るか…。クラゲにさされて腕、みみず腫れやから。
海岸線から高知市に続くハイウェイ。懐かしい景色の中を俺はハンドルを握る…が…あかん…めっちゃラッシュやん…車がさっきから動かん…。あかん…さっきあれだけまどろんできたのにまたまどろんできた…。
《♪時間よ〜とまれ〜♪》
あかん。今、時間止まったらあかん。
《♪命の限り〜♪》
今、止まったら命の限りがなくなるで…。

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