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「(堂本剛君)あれ?プリンスやん?久しぶり!」
「(僕)あ!剛君、元気そうで。」
「(堂本剛君)『天魔さん〜』以来ですねぇ?」
『天魔さんがゆく』以来、堂本剛君は僕をプリンスと呼ぶ。
「(剛君)今度、ドームでライブコンサートやるんですよ。」
「(僕)相変わらず凄いっすねぇ。僕、あの曲、めっちゃ好きですよ…えーと…『溺愛ロジック』。あれ、めちゃカッコいいすよね。」
「(剛君)あー、それもドームでやりますよ!」
「(僕)あー!いいなぁ!」
「(剛君)プリンス、良かったらライブ出えへん?」
「(僕)え…?マジで…?」
「(剛君)うん。マジ。マジ。『溺愛ロジック』セッションしよや!」
「(僕)うそぉっ!?」
〜
「(剛君)みんなぁ!盛り上がってるかーい!」
「(ドーム満員のお客さん)きゃあー!!!」
「(剛君)紹介しますぅ!プリンスー!!」
「(僕)みんな、盛り上がってるぅー?」
「(ドーム満員のお客さん)きゃあー!!!」
「(僕)みんな、ありがとう!」
「(ドーム満員のお客さん)きゃあー!!!きゃあー!!!」
「(僕)皆さん本当にありがとう!本当に皆さん!皆さま…」
【皆さま…大変お疲れ様でございました。当バスは間もなく新宿駅西口に到着致します。どなた様も忘れ…】
はっっっっ!!
夢か!?まさか剛君とセッションする夢でバス旅を乗りきるとは!
ていうか…俺…車内で恥ずかしい寝言とか言ってなかったろうな…。
睡眠を誘引させる為に飲んでおいた酔い止め薬だったが酔い止めならぬ酔いしれたわ。


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