製作は続くよ。しばらくは。
せっかくだから製作過程なんぞを。
おおよその口が出来たら、顔のデザインにかかりましょう。このデザインも何気に難しい。乾かして1度固めた顔に水を垂らし、少しふやけさせておいて、彫刻刀とヘラを使って溝を丁寧に彫っていく。(写真)
今度は目を彫る。まずペンで目を書き、やはりその上に水を少し垂らし、ふやけさせておいて、彫っていく。ふと気づくとペンのふたがちょうど良い大きさの丸である。ふやけてきた紙粘土に焼き印でも押すようにペンのふたを押しあてて…いいね!いい感じ!(写真)
とは言え、左目が上手くバランス良くいかず、結局3回目で合格。宜しいんじゃないかしら!
この作り物をする時、一番難しいのが体のあらゆる『左右のバランス』である。
右が上手く出来ても左が上手くいかない場合もある。いや、もっと言えば右は右で上手く出来た!左も左で上手く出来た!でも右と左合わせてみるとなんだかバランスが悪い、て事もしばしば。その場合、『右の出来栄え』に合わせるべきか、それとも『左の出来栄え』に合わせるべきか、でまた迷う。僕はこのバランスの取り方が昔から下手である。このバランスのとらえ方が一番上手いウチのメンバーはやはり、小道具チーフの山本さんである。その出来栄えにはいつも僕はうなりをあげる。
さて、次は『耳』。これも左右あるからねぇ。何気に一筋縄ではいかないのよ。


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