【高知を舞台にした映画撮影の為、12月、10日間くらい高知に帰ります。】
そんなラインを高知の友達に送る。
【それは楽しみや。友達呼んで一緒に飲もう。】
そんなラインが返ってくる。
撮影が早く終わりそうな日を選んで、高知城下のひろめ市場という、屋台村のような食材市場に集合する。
中学校の頃の友達三人と僕。何気に皆、変わってないね!久しぶりに会ったのにすぐ分かったよ!
やっぱり話題はお互いの仕事の話。故に僕の場合は今、撮影している映画の話。何せ、撮影場所はほぼ高知市内。「ええっ!あそこで撮ったが!?ええっ!そこでも撮ったが!?」なんて皆で驚嘆の声をあげる。自分たちが知ってる場所がたくさんロケ地になってるのである。僕自身も驚いているのだ。他の皆が驚くのも無理はない。
お互いの仕事の話が一段落つくと、誰々とは連絡がつくだの、連絡つかないだの、そんな話になる。
「(僕)中西さんて、どうしゆろうか?」
「(友達)あー、中西かえ?中西は連絡とれんなぁ。今、どうしゆろう?」
「(僕)今やき言うけど、当時、中西さん、気になっちょったき。可愛かったなぁ。」
「(友達)あー、でも俺ら、みんな知っちょったで!鎌倉が中西の事、好きやったの。」
「(僕)え!?うそっ!!」
「(友達)でもそんな事、あえて鎌倉に聞くのも何か、恥ずかしいき、黙っちょったけど。」
「(僕)えー!!知っちょったがぁっ!!」
「(友達)うん。なんとなく分かったで。」
「(僕)めちゃくちゃ恥ずかしいわぁ!!」
なんてな事を話ながら…。

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