セーブはしたいが、現実にはセーブは出来ぬ。倒木撤去作業の終了を告げる車内放送は僕を生き返らせた。
しかしやっぱり動いては止まり動いては止まり…。やはり待ち続ける。もはや僕には《四谷ぁ》という車内放送も《待つやぁ》と聞こえるような…。
東京駅に着いた。やっと着いた。もうすぐ新幹線。新幹線さえ乗ればガンダーラまでは一直線。チケットはとりあえず立て替え。領収書が必要。チケットカウンターを…みどりの窓口を…。チケットカウンター見つけました。それは施設の外壁に沿ってズラーっと沢山の人の長蛇の列に囲まれたチケットカウンターでした。
自分の予定より三時間遅れて着いたガンダーラ。なのに滞在時間たった二時間半のガンダーラ。台風よりもあっという間に過ぎ去ったガンダーラを後にして幻の都から現実の都へ帰ります。魔都東京へ。

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