雨が上がってる。昨日はずっと雨だった。その二、三日前も台風やら何やらで雨が降った。雨が降らなかった日もあったが、雨の勢いを借りてここ四、五日はランニングをサボってる。しかしもう言い逃れは出来ない。雨は上がってる。ここ何日かの僕の言い逃れはひどいもんだ。
(雨が降ってるから)(雨は上がったけど、地面がぬかるんでるから)(食べたばかりだから)(眠くなったんでちょっと30分くらい寝てから)(借りてきた長州の本を読まなきゃいけないから)(タバコを吸ったばかりで血管縮んじゃってるから)(今、走りに行っちゃうと、スーパー半額セールに間に合わないから)
まあいろいろ言い逃れて、走らなかった訳であるが、さすがに僕の『良心』がキレたらしい。走りに出かける。
多摩川土手を走る。バテる。地面に描かれてる100mごとの距離表示。その100m1000mが長く感じる。
(何故こんなにバテる?走ってないと言ったってほんの四、五日だろ。プロのピアニストじゃないんだから、そんなにすぐに衰えるもんでもなかろうに)
なんとか前半1,5km走る。折り返し。しばし500mの休憩。その時その疲労の原因を悟る。
季節はずれの台風と雨が去った後に僕を待ってたのは風の全くない、生ぬるく蒸し暑い夏の入口だった(書いてて恥ずかしいぞ。この表現。)
走ってるうちは自分で空気を裂いてる訳だから、風モドキを感じたりするのだが、止まるととたんに暑さがどっと押し寄せる。走ると苦しい。でも止まると暑い。しばらく要らないだろうなぁ。サランラップ。

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