おおかたの予想通り、「
修学旅行編」は2週で終わり。せめて、もう一週あればねぇ。やっぱりトバシ過ぎ。私は、原作を読み込んでおいたので理解できたけど、アニメで初見の人は、付いて行くの大変だったでしょう。
作画は、かなりレベルの高い回でした。戦闘シーンも、普通以上に動いていたし、リョウメン・スクナノカミも、その巨大さが上手く表現されていたと思うし、カラーリングも悪くない。明日菜のオッドアイも、ちゃんと忘れてなかったみたいで、合格。映画村のコミカルな表現も、表現としては上手かったと思う。
刹那の可愛らしい表情が見れたのは、贔屓スジとして満足。刹那は原作での人気の高さの割りに、アニメでは冷遇されてきたからね(マンガ版・人気投票では、最近は連続一位をキープしているキャラです)。
それにしても、小エピソードを端折り過ぎ。一つ一つの見せ場間のつながりが、原作を読んでないと見えないというのは痛かったね。近衛詠春とネギの父親の関係とか、敵の陰陽師ねーちゃんの犯行に及んだ動機とか、明日菜のアーティファクト(ハリセン)の能力解説とか、その2段階変形とか、色々と抜けちゃってるので、画面だけでは「何でそうなったのか」という説得力が薄い。特に、長瀬、龍宮、古の特殊戦闘能力少女団(仮称)が、どうして現場に応援に駈け付ける事ができたのか、その理由とかわかんないですよね。原作では、ここで図書館島のエピソードが、伏線として浮き上がるのですよ(つまり、夕映が呼ぶ)。
やっぱり、展開が速過ぎて、戦闘シーンも内容・迫力ともに、薄めになっちゃいまして惜しいです。白い髪の少年魔術師は、もう少し粘って来ますし、ネギよりは圧倒的に強い。エヴァンジェリンの見せ場も少な過ぎて、松岡由貴さんにエヴァが憑依する暇がなかったねぇ。もっと自称「悪の魔法使い」らしく見得をきるシーンとか、高笑いとか、間を入れないとエヴァ師匠らしい味が出ませんでした。これまた、時間足りなさすぎ。
それでもって、
先週の予告にあったキス・シーン。まさか
刹那×木乃香とは!?。
これは原作に無し。原作では、戦闘直前に刹那。戦闘後に、ネギに掛かった石化の呪いを解くために、木乃香。それぞれが、パクテイオー(キス)する。そうしてのどかに加え、ネギのハーレムは修学旅行で一気に4人に増えたのですが、
アニメではメイン・ヒロイン=明日菜以外とは、「キスもしちゃ駄目よ!」なんですかねぇ?。(もしかして、規制じゃないよね。)
まあ小太郎が出ないのは、残り話数の関係上仕方ないと諦めますが、ネギとそれぞれの女の子の関係を制限しちゃったのは、作品世界の根本に関わる改竄なんで駄目だよ。話の発展する余地を、なくしてるんですから。出てこなかった小太郎は、もし第2期を作る際には、適当なエピソードを作って登場させる事はできる。ところが、ネギとパクテイオーするはずだった娘たちが、パクらなかったのは、この後の女の子同士の関係にも影響して、話を行き詰まりに追い込んじゃうよね。例えば、原作ではこの修学旅行の冒険で、明日菜と刹那は
「ネギ・パクテイオー魔法戦闘パーティ(仮称)」の前衛コンビとして、意気投合して仲良くなる。その一方で、それぞれネギへの秘めた想いを抱えてもいるので、ラブコメ展開にも刹那が絡み始め、それぞれ赤くなったり、青くなったり、良い味だしてくるわけです。
ついでに言うなら、現在原作では、同様の事が夕映にも起きる準備段階です。夕映は原作では、修学旅行の闘いに巻き込まれて、その後本人は魔法使いの修行を始め、少し魔法が使える様になります。それでカモ君の部隊編成では、
「ネギ・パクテイオー魔法戦闘パーティ(仮称)」の後衛戦闘魔道師(いわゆる黒魔道師、白魔道師は木乃香)の席が予定されてます。夕映本人がネギへの恋心を自覚し、戸惑っている段階ですから、後はのどかの承認がでるか、ネギが闘いで危機に陥った場合に(緊急避難的に)、パクテイオーして魔法戦闘パーティ(=ハーレム)の仲間入りです。
つまるところ「ネギま!」の醍醐味は、このパクテイオーという設定を挟んで、バトルとラブコメとが同一軸で展開され、そこに更に、その他大勢が加ってドタバタ喜劇にもなる事なのですよ。言い換えるなら、バトルとラブコメは車の両輪な訳で、その荷台に載っているのがドタバタ話。両輪のどちらかが欠けても、「ネギま!」にならないという事ですね。
さて、
次週予告。何の話だ?。
これは分らん。まさか、回想(
総集編?)とかじゃないだろうね。

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