死んだと思われていた
砂ぼうずが、敵として復活、
小砂(
太湖)達の前に立ちはだかる。これに対し、便利屋として成長した
太湖は、かつての
砂ぼうず張りの奇想天外なアイディアで元先生を撃退し、周囲からも、元先生からも一人前と認められる。そして、次に出会う時、師弟はお互いを強敵として死力を尽くして闘う事になるだろう。てな感じのエンドでした。
正直、
太湖が主役で、その成長物語なら納得のエンディングでした。でも、このアニメは
砂ぼうず=
灌太の方が主役だよね。
太湖の登場は、第4話から。まあ第21話から、しばらく
灌太が休場だった事で、主役交代がなされたというなら、それも理解するけど。
正直、
灌太の側が、説明不足ね。
灌太が政府に付いた動機に関してはOKです。ロスト・テクノロジーを入手し、ロボット兵の量産に成功したオアシス政府は、その力を持って周辺他国を侵略。砂漠戦闘のプロとして、その戦争を利用し、成り上がろうという
灌太の考えは、最初からブラック・ヒーローとして立ち位置の
砂ぼうずとして納得できた。けど、その経緯の部分が弱かった。一応、主役なんですから、その部分の説明も、ドラマとして欲しかったですね。
朝霧純子に関しては、今や
灌太の
愛人なのか
女房なのか?、いつの間にかいい仲になってペアを組んでいるって事の様。この点は、開始当時からの主役:
灌太の「ボインちゃん」への拘り、また中途の話にあった「惚れさせてみなさいよ!」って
純子の台詞から、最終話時点での二人の関係を推測するに、物語の開始当初の主人公の目標の一つがエンディグでは達成された様なので、これは展開として良かったと誉められます。
さて。それで肝心のアクション部分ですけど。
ネット配信版では、一部止め絵処理されている様で、詳しくはDVDを買って観ろ、って事の様です。
但し。正直、最終話の展開、構成上、説明とか解説的なシーンが多く、期待してた程アクションは多く無い気がします。妙に、台詞が多いですね。
やはり最大の問題は、原作のマンガが連載再開されたため?、アニメとして最終解決部まで物語を持って行けず、話しが中途で終わった点。正直、続編アニメの制作が決まってるとか、十分期待できるとか言うなら別だけど、
「第一部完」(続きは第二部でね)って感じの終わり方は、このアニメ等では逃げをうっている印象。近々続編とか有り得ないのですから、きっちり終わらせる方が良かった気がします。
かなり「
ルパン3世」シリーズを意識した作り、という事は理解しますけど、実際のところ、あれほどの長編シリーズとは成り得ない訳ですからねぇ。
とりあえず、最後に。視聴地域が限られた分、その後と言えども、インターネットで全話無料配信した英断は、非常に素晴らしいと「ポニー・キャニオン」さんを誉めて良いでしょう。

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