放送より、約二週間経過。
感想は、だいぶ遅れています。
このアニメ、それ自体は今回のTV放送が、初見。
原田知世さん主演の実写版映画も、TV放送かビデオで観た事はあるけれど、実は、それ程、好きという程でもない。割と普通の邦画だった印象。
原作小説も未読ですが、子供時分に、NHKの「
少年ドラマシリーズ」は、熱心に観ていた口なので、少しは予備知識はある。個人的には、「
七瀬ふたたび」や「
なぞの転校生」「
赤外音楽」辺りが、より衝撃的でしたけど…。「
タイム・トラベラー」の放送時分には、流石に、私もまだ子供過ぎて、観ていた事は覚えていても、どんな感想を抱いていたかまでは、もう覚えていない。
さて、本作は…。
全然、SFしてないのね…。オリジナルが、タイム・パラドックスの提示など、SFの入門作としての感が強いだけに、結構、がっかりした。
話当初の身勝手な主人公とか、イジメや、無責任な噂をする描写、迷惑暴走自転車、全般に粗暴な高校生達の態度、それに主人公の女友達の女としてのズルさ…etc.は、観ていて気持ちの良いものではなかったです。
ちあきの未来人設定に到っては、原作がそうだったからそうした、という取って付けにしか思えません…。
全般に、観ていて爽快感のある映画ではなかったわ。特に、ドタバタ・コメディと、お話の主軸の恋物語の部分の、物語上の乖離感がひどくて、視聴中注意力が維持できず、散漫な映画という印象になってしまった。
作画は、流石に劇場映画だけあって、全体に良かったけど、近年、流行の絵柄(キャラのデフォルメ方式)だね。さほど、目新しさを感じさせず。正直、CG部分は、若干、煩かった位。
駄作ではないけど、傑作、名作という程でもなかった感じだな。
申し訳ないけど、中途半端なアニメ映画、という印象強し。「面白かった〜」とは言えません。

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