最終放送回は次週らしいのだが、次回は、これも「
番外編」らしいので、本筋のストーリーは、これで御終い。
正直、いま一ピンと来ない〆でした。
この手の作品は、どれほど作品世界へ忘我没入出来るかで、その面白さが決るのだけれども、このアニメに関しては、私はほぼ入って行けませんでした。
まず、基本的にヒロイン・キャラクター達の設定が、あまりにファンタジー(嘘っぽい)で、リアルな存在感をほとんど感じられませんでした。
また。父親が元役者だった事を、後生大事に秘密にして来たのが、結局は問題の原点で、
渚が演劇に興味を持っている事が分かった段階で、サクッと話してしまえば、それで済んだ事だよね。わざわざ公衆の面前で、将に「芝居がかって」家族の絆を叫んでみせること自体が嘘っぽく、鼻白んでしまいました。
そんな簡単で大切なことも話せない関係で、「それが家族だ」とか言われても、そんな希薄な関係性は、所詮は「家族ゲーム」にしか思えません。
メイン・ヒロイン中のメイン・ヒロインのお話が、こんなにあからさまに「仕組まれた感動」の仕掛けが透けて見えるようでは、逆に拒絶感を憶えてしまいました。
一観客としては白けてしまい、ラストで悪い方へひっくり返されたなぁ〜、という感じ。
正直、ドラマの作り、としては残念な結末。
キャラ、ストーリー共に「作り物」臭が強過ぎで、共感を覚えたり、感情移入をする障害になってました。
作画面は、流石、
京都アニメーションだけあって、高水準を安定維持していたし、演出や小気味の良いギャグも面白かった。全体に完成度は高く、高い評価を与えても良いアニメだ、とは思いました。普通よりはましでしょう。

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