開始当初からの予定通り、強大なライバルな
三國と主人公のバトルで決着する「最後」でした。
そこそこ以上に面白かったのだが、経済(というかマネーゲーム)とオカルトの相性の悪さにより、1クール(全11話)で物語を語り切るには、色々と咀嚼不足のまま話が終わった印象。
また、主人公の父親と
アセット(
真朱)の過去の関係や、顔を見せなかった
羽奈日の金持ちの恋人の存在等、伏線を張っておきながら、結局、回収されなかったこれ見よがしな設定もあり、やはり、盛り付けは豪華だが、味付けが複雑過ぎて、全てを賞味するのは難しい作品だった気がしました。
元々、誰にでも結末が見え見えな展開なアニメでしたので、もっと、そこに至るまで過程を丁寧に見せてくれる構成になっていれば…、と惜しまれるシリーズ。本当は2クール位あれば、前半では時に反発や反抗姿勢を見せながらも、前半部のラスト辺りで
三國の思想に共鳴した主人公が、ラストでは、彼とは別な視点に立てた事で、その主張を発展的に否定して、遂には勝利するって成長もの展開を期待できたでしょうが、やや作品の冗長性が足りませんでしたね。
まぁ、一番最初にタイトル「
C」てのを見た時には、てっきり「A(キス)・B(ペッティング)・C(セックス)」のCを意味するネーミングだと誤認していましたので、今までのアニメにはめったにない視点からの、新鮮な面白さはありました。
それと、物語上における
羽奈日の存在は、いまいち意義が見えてこない立ち位置で、また
牧野由依さんはスカを掴まされたなって感じも…。最後の方で主人公を罠に嵌める役とか、恋人が遊び気分で
ディールに手を出し、主人公に負けて破滅させられ、その後は主人公に乗り換えたふりをして交際うのだが、実は主人公に復讐する機会を狙っていた…というような汚れ役でも良いので、もっと見せ場があれば好かったのにね。
いろいろと伸び代のあった作品だったと思うので、次回作にも期待しておきます。
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