これは「地下鉄サリン」で「オウム真理教」というよりも、テロリストとしての
高倉夫妻の背景思想は、「クメール・ルージュ」により近い感じだ。
高倉夫妻(と言っても、本当の夫婦であるかどうかは、実は疑わしい面が出てきた)の思想は、家族制度や家庭の意義を否定し(そこには必ずエゴが存在するので)、完全なる共同体社会の形成を目指すって感じに思えるな?。
そうすると、
高倉家自体が、実は“
R.O.D THE TV”よろしく、「
家族ゲーム」でしかない訳だ。
それでは、この仮説に基き、家族否定論なテロリストである
高倉夫妻が、あえて三兄妹を手元に置き、家族ゴッコをしていた理由は何か?。当然、その答えはリーダー(=父)に盲信するテロ装置として三兄弟妹を育てて、世界を根本から変革する「革命」に利用する事を目指しているのよね(完全な破壊の後の再生≒救世思想)。実は一度死んで蘇っている
高倉三兄弟妹は、その存在自体、「
子供ブロイラー」という、数多の子供達の中から「世界を破壊する人間兵器」と「再生を担う素材」となる素質のある子供を選別するステムから選ばれ、その為の道具として育てられた子供な訳だ。
陽毬の病気は、ある種の生物兵器による感染症。
陽毬の体を培地として長年掛けて変異と増殖を繰り返し、
陽毬の死と同時に、その体内で増えた病原体は、強力な感染力を発揮し、地球規模のバイオハザードを引き起こして、治療法もないまま人類は死滅へと向かう。
予め免疫を持ち生き残る様に運命付けられた
冠葉、
晶馬の兄弟と、それぞれのパートナー(
真砂子と
苹果)は、この感染爆発から生き残る(予定な)のだが、そこで更に「新たな創世記」の為にカインとアベルよろしく、
冠葉と
晶馬で殺し合いをして生き残った方が、新たな世界の祖になる計画って感じかな?。

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