“
オーメン(1976)”の“
ダミアン(・ソーン)”の名前が出た後で、板ガラスを積んだトラックが登場したのには、怖さより、ネタっぽさを前面に感じて、ついつい失笑してしまった。
ちなみに“
オーメン”シリーズが元ネタだとすると、主人公の
サカキバラ君はアンチ・キリストの申し子?。
鳴はクラスにかけられた呪いを回避する為に、実在しながらも、あたかも存在しない様に扱われる事で、本来起こりえる呪いの発動を止める儀式装置の役割りを引き受けている少女なのだろうね。元々、「死者」である「
ミサキ」を1年間「生者」として扱った事で、「
ミサキ」が悪霊化して発生した呪い(実は、生徒たちが意図せずに行った「反魂法」だったのね)。その呪いを鎮めるのに、クラスメイトの「生者」を一人、1年間贄にして「死者」として扱い、呪いを防ぐってのは、ありそうな手法って気がする。
「今年はない年だと思ってたのに…。」
「もう一つは5月から、始まった。」
「これって、状況的には2年前と同じよね?。新しい対策が必要ってこと?。」
毎月一人以上、クラスメイトとその関係者から死者が出る。という事と、これ等の科白から推測するに、実は新年度開始の4月に最初の死者がでるのが「
ある年」。4月が無事に乗り切れれば「
ない年」、という事だろう。
そこから更に類推するに、本来「
ある年」に発生すべき4月の事件/事故が、まだ隠されていて、登場人物達も気付いていない訳だ。それがつまり、「
“死者”は誰―?」って事だね。
そして、
赤沢や
桜木が
榊原と面識がありそうな印象を持っていた事からして、本当の転校生「
榊原恒一」こそが、最初(4月)の死者。今の
榊原恒一は、実は死んだ
サカキバラ君の存在を隠す為に、誰かが用意した
夜見山に元々住んでいた記憶喪失の少年か、他ならぬ呼び寄せた魂(悪霊?)を「人形」か「死者の肉体」に入れ込んだ反魂の存在なのでしょうね。
http://www.another-anime.jp/

0