昨年末、いよいよ決勝戦と言う所で、お預けを喰らっていた
ガルパンが、遂に再開されました。いやー、相変わらず、このアニメは面白いや。
単純にミリタリー+可愛い女子というオタ趣丸出しな世界観も好いのだが、それ以上にこのアニメは、ある程度の軍事知識があると、元々が無茶な設定をしているので、それを何とか主人公サイドの有利な解決に結び付けようとする展開が、要所要所でギャグとなってしまい、ついつい大笑いしてしまう。この逆説的な面白さが、本アニメ最大のお楽しみですね〜。
流石はギャグ・アニメの天才、
水島努監督作だよ。
まずは「
もくもく作戦」。
要するに煙幕を展張して敵の追撃を躱す、とても当り前な戦術。これに、試合慣れしたはずな
黒森峰の副隊長が動揺し、士気を乱す。いやぁ〜、煙幕位は他校も使って来たでしょうに……。だいたい自軍戦車にも、ちゃんと発煙弾発射筒が付いているんだから、敵が煙幕を張るのが想定外ってのが、まず最初のお笑いポイント。
次が台地上のハルダウン陣地に拠った戦闘だが、これも随伴歩兵がいればこそ有効な戦術。互いに戦車のみ、地雷の使用も禁止だから、停止戦闘に持ち込むのは、致命的になりかねない。
そして、今話で一番の笑い所「
おちょくり作戦」。
黒森峰の参加車輛は合計20両なので、対戦車1ないし2個小隊で増強された戦車中隊という所。こういうKG(カンプグルッペ)=戦闘団的な臨機応変の部隊編成は、
黒森峰のモデルになったドイツ軍の十八番なのだが、型は真似しているのに戦術ドクトリンが違うという…。まず、当然、為されているべき後方警戒が為されていない。それどころか、一時戦線を脱落したV号駆逐戦車(ヤークト・パンター)が
ヘッツァーと会敵し、被弾損傷したのに、まず本部に敵勢報告を入れないといけないのに、何もしていない。横に並ばれるまで気付かないってのが、指揮命令系統がなっていない。
副隊長の
エリカが、隊長の
まほが健在なのに毎度勝手に命令をとばして、指揮統率を混乱させているのも、とても変だが、ここではパンターやIV号駆逐戦車の車長クラスが、それぞれ勝手に行動して、包囲網を
大洗に突破される。隊長、副隊長はいても、小隊長は存在しないのか?。それとも、この辺の下級指揮官が、とても無能なのか?。どちらにしろ、ドイツ軍的ではない組織。
曰く「
黒森峰は、隊列を組んで正確に攻撃する訓練は積んでるけど、その分、突発的な事に対処できない。」
そんなバカなっ!!。モデルがドイツ軍なのに?。しかも、番組ラストでドイツ軍歌の「パンツァー・リート」が勇壮に流れるんだけどね。
「
黒森峰の重戦車は、足回りが壊れやすいのが欠点。」
えっ、え〜!。それ以上に足回りが壊れやすい戦車が、
大洗には揃っているような気がするのですが?。
この台詞には、もう笑いが止まりませんでした。
続けてBパート。
渡河中のエピソードは、最終話への伏線かな?。
最終話では、
黒森峰の副隊長がテンパって無茶した挙句、またも乗員を命の危険にさらすのでしょうね。その状況を前に、今度も
みほは味方だけでなく、敵をも救助に行って
フラッグ車を無防備にする。その絶好の機に姉の
まほは、
大洗のIV号に対する攻撃を掣肘して、姉妹一緒に
エリカ達を助けに行き、その後に1対1の決闘で相撃ちって感じのラストだろうかね?。
橋を落とすのも、敵の追撃を躱すには常識的な手。偵察のIII号戦車から報告を受けた次の瞬間にピンと来て、橋梁爆破を妨害する様に指示を出さないといけないよね。
最後に超重戦車マウス登場。
まずIII号戦車が、チラリと姿を見せてから団地内へ逃げ込んだのは、明らかな陽動と気付かないのは、最近の
みほにしては珍しい凡ミス。
またマウスは
フラッグ車じゃないので相手にせず、それこそ速度の優位を活かして逃散するのが得策じゃないか?。
http://girls-und-panzer.jp/

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