審査に向けての稽古を意識していると、どうしてもいつもと違う時間がかかり、いつもの稽古のどこかにしわ寄せが行く。
それはどうしてもあとの方にやっている杖の稽古、という事になり勝ちだ。
できるだけ杖に少しでも触る時間を作ろうとしているが、思い通りには行かないものだ、
昨日は、20本の素振りと31の杖の2クラスで稽古をした。
31の方は2名だったが、この2人にとっては初めて31の最後まで到達した。
この型は組み杖としてあるものなので、組み杖に一歩近づいたと言っていいだろう。
このクラスでは短杖ではなく普通の長さのものを使っているので、まだ背の小さい小学生は使いあぐねている。
見ていてなかなか面白い。
そのあたりは慣れてもらうしかないだろう。習うより慣れろ、だ。
さて、少年部の審査に杖はないので、審査課題の体術の課稽古はもちろんおろそかにはできない。
それも上級になると技数はなかなかのもので、審査の課題をこなせるようになるための稽古をすると、それだけで一杯になってしまう。
子どもが覚えるのは大人よりも時間が掛かるものなのだ。
稽古に対する興味の対象を幅広いものにしたと思っているが、なかなか難しい。
稽古時間は長ければいいというものではないが、1時間というのは指導する側から見ると少々短い。
…子ども達はそうは思っていないだろうが。

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