私にとっての少年部の最後の稽古の日、1時間全部を身体を動かす遊びでもして終ろうかとも考たのだが、こういう日に特別に力を入れないほうがいいだろうと思い直して、いつもの稽古をする事にした。子ども達もいつもと同じだ。おしゃべりコンビはいつものようにしゃべっている。
今は、やらなければいけない課題のない時期なので、ちょっと『むづかし目』の観察稽古中心にして、子ども達に動きながら考えてもらった。これもいつものように、動き方が分からず悩む子は悩んでいる。
やがていつものように事故もなく終って挨拶の時、道場長の合図で子ども4人と大人2人がいつも使わない扉から何やらやら抱えて道場に入ってきた。
なんと一つは大きな花束だ!!
それから、見事に風船で作られている私がモデルとおぼしき人形。
道着と袴姿で、小太刀を持っている(よく出来てる・・・笑)
あとはみんなが寄せ書きしてくれた4枚の色紙。
今まで少年部の指導担当者が辞める時にこんな事があったという話を聞いた事がなく、想像もしない事だったので120%のサプライズだった。
こんなにしてもらえるような事が出来ていたのだろうか、何かを考えようとしたが頭の中には何を浮かばず、少ししてから、ただただ嬉しい思いだけが広がった。
寄せ書きは滝野川の子ども達は勿論、他の道場から稽古に来ている子や、休会中の子までみんながたくさん書いてくれている。
これを発案して実行してくださった方は、いろいろ大変だったであろう事は想像できる。ほんとにありがたい。
おまけにこの日、偶然私の誕生日で二重の喜びだったのだが、実はもう一ついい事があった。
この日の午後、おかげさまで私の初めての孫が無事誕生したのだ。
盆と正月とゴ-ルデンウイ-クが一緒に来た様な日になった。
『皆様、ありがとうございました。』
結局この言葉しか浮かばない。
こんなすごい誕生日は一生に一度あれば十分幸せだ。
ご披露

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