「県職員連続不祥事、沼津貨物駅移転問題、政務活動費など雑感」
雑感
最近ご無沙汰気味であるので、この一週間ばかりの間に起きたことについて以下に書き留めておきたい。
まず、昨週末に起きた私と同じ職場の所属ということになっている職員が起こしたのが、飲酒により箍を外し松崎町内のホテルにおいて器物損壊事件を起こした事件である。実はこの職員の名前を聞いても顔が浮かんでこないどころか、名前の記憶もない。どうも職場内にはおらず松崎町に派遣されている職員らしい。いわゆる市町との交流人事だが、人事上の籍は賀茂農林にあるのだろう。酒が下での事件は以前にも公然わいせつや暴行などの事件を職員が起こしているが、こればかりは私生活上のことであり県において完全抑止を極めるというのは難しかろう。
次に先週の中部県民生活センターでの職員が上司に対して、しらふの状態でピッケルで殴り掛かった事件であるが、これは凶器を準備していたのであろうから、よほどたまりたまったものが爆発したというところだろう。これは上司に備えておくべき能力があれば十分防げたもので、どちらにも問題ありの事例であろう。
そして、いずれの事件においても、一応は県職員であり、社会人としての知的能力においての問題ではなく、感情の問題というか自制能力というか、要するに気分、刺激感受性、精神活動性、攻撃性に起因する気質の問題といった方が適切であろう。
この気質の問題として昨日来報道されているのが沼津駅付近鉄道高架化事業の原地区への貨物駅移転問題に見る静岡県知事川勝平太の豹変の兆候である。
報道によると、知事は貨物駅の原地区移転を前提に、東海道線をまたぐ歩道橋を造り、津波など災害の避難場所にする案を提示した上で、20日に沼津市で開かれた総合コンベンション施設「プラサヴェルデ」のグランドオープン記念式典終了後に「決断をした」「秋に入った頃に全部の関係者に説明し終え、アクションを起こす」「私の腹は決まっている」と報道陣に述べたとのことである。
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以前の記事(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/788.html))で、私は川勝の豹変を示唆していたが、どうやら彼のこの分野での知性では役人らの巧言に対抗できなかったようだ。なにしろ、
費用対効果の効果と経済波及効果の効果とを混同している(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/769.html)ほどであるからさもありなん。
要は、彼は学者としては優秀かもしれないが、行政を司るには知性的に見ても未熟であり、気質的にはもっと問題があるようだ。
かつてのJALとの搭乗率保障の悶着を思い出してほしい。
はじめはJALの社長を持ち上げ親しさを強調し対話で解決できるかのように吹聴していたが、事態が好転せずに年を越し時ばかりが過ぎ、ついには年度末を迎え保証金を請求されるや払わない、裁判だと豹変した事件である。(結果的には一部減額されたものの裁判費用などを含めると県民負担が増えた)
この事件やこれまでの数々の問題発言・放言とその後の取り繕いなど後先考えない行動からして、彼には循環気質の傾向・問題が見られる。
おそらくは、今回の貨物駅移転のケースもこれに類似した道を歩むと見られる。つまりははじめは巧言令色で近づき意に添わせようとし、それでも自分の意に添わない者に対しては容易にかつ突如として強権的手法に転化すると見られるのである。
最後の話題としては兵庫県議の珍会見で世界的話題にもなった「政務活動費」の問題についてである。
現職である私としては本県の個々の議員や政党についてこの問題を追及することは中立性の確保の客観性という点において難しい問題があり、現在は取り組んでいない。ただし、興味はあるので職を離れた後には取り組めるよう学習は怠らないようにしていきたい。9月に開催される全国市民オンブズマン岩手大会ではこの政務活動費が大きく取り上げられるようであるので楽しみである。
マスコミでは兵庫県議の事件を受けてからようやく政務調査費が政務活動費になった問題に注目するようになったが、全国市民オンブズマンでは既に昨年の大会において
この問題を指摘しており(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/944.html)、改悪への社会的無関心が問題の芽を生んだという好事例であろう。
本県の政務活動費には触れにくいとはいえ、何も示さずともいかないので、最後に県議会がホームページ上で公開している会派ごとの政務活動費の大まかな使途と返納額などを表にしたので以下に掲載しておく。もちろんこれについての私のコメントは抜きであるので、各位の所感に委ねたい。
