
1942年(昭和17年)5月7〜8日にかけて、第二次世界大戦で、最初の空母機動艦隊同士の戦いが火蓋を切った。作戦目的は、ニューギニア西岸のポートモレスビーの攻略で日本側は正規空母翔鶴が中破、小型空母の翔鳳が沈没、連合軍側は正規空母ヨークタウンが大破、駆逐艦シムス、油槽艦ネオショー、正規空母レキシントンが沈没し、損害は連合軍側の方が大きいものの、日本側はポートモレスビー攻略を断念、両者痛み分けという形になった。
この絵は、米空母レキシントンに、日空母瑞鶴所属の九七式艦上攻撃機が、低空で雷撃するシーンになっている。米空母レキシントンは、元々巡洋戦艦とて建造中だったが、1911(大正11)年のワシントン軍縮条約により、巡洋戦艦から空母になったため大型の艦で、また同系艦サラトガも空母に改装された。
米太平洋艦隊の貴重な戦力であったが、絵のように艦攻と上空からの日空母翔鶴所属の九九式艦上爆撃機の急降下爆撃で魚雷3本と爆弾2発の命中弾を受け大破、沈没は免れたものの、その後、漏れたガソリンが大火災を起こし、消火作業も間に合わず、結局、同艦隊所属の駆逐艦フェルプスの雷撃によって、自沈処分になった。ちなみ同系艦サラトガは戦後まで戦い抜いている。

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