「『ゼッタイ満足! とっておきの韓国』(鄭銀淑)」
人文科学・社会科学
『ゼッタイ満足! とっておきの韓国』
鄭 銀淑 (著)
2000年
三笠書房
☆☆☆
王様文庫の「C-7-1」。
「ソウルの今」を伝える、一般向けの読み物。韓国全体というよりはソウルを中心に、韓国の文化・社会・食・生活習慣、等について、ソウル生まれの著者が日本人読者を相手に軽妙に紹介していく。
韓国映画『シュリ』(カン・ジェギュ監督 1999年)が日本でも大ヒットした直後、『冬のソナタ』(ユン・ソクホ監督 2002年)に始まる韓流ブーム以前の、日本で現代的な韓国文化・社会が紹介され始めた頃に出版された本。悪く言えば、表面的な韓国紹介に終わってしまっていること、紹介されている内容に別段目新しさがないこと、伝統文化ではなく2000年時点での最新情報を紹介しているので、今となってはやや古臭く感じるところも多いこと、等、韓国についての情報が当時とは比較にならないほど増えた現在の視点から見ると、本書をオススメする理由は特にないが、ソウル旅行を前に韓国文化を紹介する軽い本をお求めの方なら読んでおいて損はないと思う。
本文250ページ程度。

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