「『これからはじめるVisual C# 2008』(木暮啓一)」
コンピュータ・インターネット
『これからはじめるVisual C# 2008』
木暮 啓一 (著)
2008年
秀和システム
☆☆☆
Visual C# 2008入門。無料でダウンロード&インストールしてすぐに使うことのできるExpress Editionに対応した内容となっている。
Visual C# 2008の操作方法から、C#の文法、各種コントロールの概要、WPFアプリケーションやデータベースアプリケーションの作成、クラスライブラリの作成方法、アプリケーションのデプロイメントについてまで、と、Visual C# 2008に関するかなり広い範囲の情報を網羅している。
ところどころで「あ、そうなのか!」という発見はあるものの、基本的に底が浅いと思う(紙数が多いのは画面写真が豊富なため。「豊富」と言えば聞こえはいいが…)。そう感じるのは、どんな知識にも、概要的な知識、個別の知識、詳細な知識…、とレベルがあるものだが、本書ではそれらが同列に並べられているためではないかと思う。膨大な情報が適切なレベルに位置づけられていないため、表面をなぞっただけのように見えてしまう。プログラミング未経験者がこの本を読みながら「これからはじめる」のは、正直難しいだろうと思う。
リファレンスとして手元にあれば便利かもしれないが、なくても全く困らない本。このテの本としては、WPF(Windows Presentation Foundation)アプリケーションのプログラミングについてそれなりに紙数を割いているところなど珍しく、なかなか面白いと思うのだが…。
本文640ページ程度。

0