「My Best Books of the Year 2011」
その他
2011年にレビューを書いた26冊の本・漫画(2011年に出版された本でもなく、読んだ本でもなく)の中での、My Best Books of the Year 2011。
※ 2010年のマイベストは
こちら。
『
脳のなかの幽霊』
V. S. ラマチャンドラン・サンドラ ブレイクスリー(著)
山下 篤子(訳)
2011年
角川書店
☆☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
名著とは聞いていたが、本当に名著だった! 「生きてて良かった!」と思えるほど面白い。
萩原湖太郎的オススメ関連書籍:
『脳のなかの幽霊、ふたたび』
V. S. ラマチャンドラン(著)
山下 篤子(訳)
2011年
角川書店
萩原湖太郎的一言コメント:
『脳のなかの幽霊』の続編。是非読んでみたい。
『
働かないアリに意義がある』
長谷川 英祐(著)
2010年
メディアファクトリー
☆☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
「生物進化」を扱った驚きの直球サイエンス本。内容のレベルを全く落とさずに、「読み物」としての平易さを実現しているところが凄い。
『
新訳 君主論』
マキアヴェリ(著)
池田 廉(訳)
2002年
中央公論新社
☆☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
言わずと知れた、マキャベリの『君主論』(笑)。これが滅法面白い! 「姉妹篇」と位置づけられている『ディスコルシ』も読んでみたい…。
『
読んでいない本について堂々と語る方法』
ピエール・バイヤール(著)
大浦 康介(訳)
2008年
筑摩書房
☆☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
「ハッタリ評論術」の本かと思いきや、実際は真面目な(しかし、同時に遊び心に満ちた)読書論・批評論。何故僕がこの本について堂々と語っているかと言うと…(笑)。
『
友達の数は何人?――ダンバー数とつながりの進化心理学――』
ロビン・ダンバー(著)
藤井 留美(訳)
2011年
インターシフト
☆☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
これぞ、博覧強記の現代のルネッサンス的教養人! 世界最高のサイエンス・ライターがありとあらゆるトピックを縦横無尽に語り尽くす!
『
失われた場を探して――ロストジェネレーションの社会学――』
メアリー C. ブリントン(著)
池村 千秋(翻訳)
玄田 有史(解説)
2008年
NTT出版
☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
日本社会を専門とするアメリカ人社会学者による現代日本社会論。「高卒男性の就職経路」を題材に、バブル経済崩壊後の90年代に日本社会で起きた不可逆的な構造変化を明らかにしていく。
萩原湖太郎的オススメ関連書籍:
『
リスクに背を向ける日本人』
山岸俊男・メアリー C. プリントン(著)
2010年
講談社
☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
日本人社会心理学者とアメリカ人社会学者による現代日本社会・日本人論。対談本。
『
名誉と暴力――アメリカ南部の文化と心理――』
2009年
北大路書房
☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
アメリカ南部人が命を懸けた「チキン・ゲーム」に興じるのは何故か?
『
どんとこい、貧困!』
湯浅 誠(著)
2009年
理論社
☆☆☆☆
萩原湖太郎的一言コメント:
「年越し派遣村」で知られる著者による「日本の貧困」入門。「自分の意見はハッキリ言うが、それに対する反対意見も尊重する」という著者の態度こそ、中高生に見せるべきだと思う。

0