「『大人の科学マガジン Vol.26 ミニエレキギター』(Gakken)」
音楽
『大人の科学マガジン Vol.26 ミニエレキギター』
Gakken(編)
2009年
学研教育出版
☆☆☆
エレキギターの「仕組み」にフォーカスを当てた「エレキギター読本」と「ミニエレキギター製作キット」をセットにしたムック。所詮トホホなオモチャだが、エレキギターをこよなく愛する大人の読者なら楽しめるかも(笑)。
ムックの分量は100ページ弱。日本を代表する著名ギタリスト達へのインタビュー集、エレキギター開発史、ギター(演奏)入門、キットの工作・改造例、最後にキットの作り方、といった内容。キットの「ミニエレキギター」は樹脂製の4弦ギター(ウクレレよりも一回り小さいくらいのサイズ)。ハンダ付け済みの基盤が付いており、単3乾電池2本を入れれば(直径2cm程度の)小さなスピーカーから音が出る。フォンジャックが付いているので、ギターアンプを鳴らすことも可能(その場合も電池は必要)。
僕自身は、この製品を2013〜14年頃に買って、ムックだけ読んで、カンジンの「ミニエレキギター」の製作はしていませんでした(だって、本物のエレキギター持ってるし(笑))。
ムックの内容はエレキギターを嗜む大人の読者であれば既に知っている話も多い(エレキギター開発秘話だとか)と思うんですが、それなりに楽しめます。2009年刊なんで、Scandalのメンバーが若いの! 例のJK制服時代(笑)。
それが急遽思い立って深夜に製作を始めて…、「対象年齢:10歳以上」「組み立て所要時間:約1時間」なんて書いてありましたが、「超」の字が付くホド不器用な当方、2〜3時間かかってようやく完成。電池を入れて、ボリューム最大、付属のピックで弦を弾いてみると…、凄げぇディストーションサウンド(ファズ的な(笑))。Purple Haze! All in My Brain!
正直言って、楽器としてはオモチャ以下(涙)。組み立てそのものを楽しむキットですね。自分の手で銅線を巻いたようなピックアップでも音が出る!というところで感激するしかない(笑)。ギター好きには、ムックの内容が星3つ、キットが星2つ、といったところかなぁ(ギター好きではない読者にとっては、もっとキビしい評価になるだろうと思う)。ピックアップの銅線を巻きながら(185回巻きました(笑))、エレキギター創成期に想いを馳せるが吉。
本文95ページ程度。

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