2010/5/25  22:55

スティーブンの秘密(5年前のThe Daily Show with Jon Stewart)  ジョン・スチュワート

「The Daily Show」は6月1日までお休みです。その間に「Glee」にはまったりしているものの、そろそろ禁断症状が...

というわけで(?)お休みの間に、過去の「The Daily Show」アーカイブより、ジョン&スティーブンの傑作セグメントのご紹介。ファンの間では「テッド・ヒトラー!」の一言で通じる名作であります(笑)。

The Daily Show With Jon StewartMon - Thurs 11p / 10c
Bloggers
www.thedailyshow.com
Daily Show Full EpisodesPolitical HumorTea Party


The Daily Show with Jon Stewart 2005/2/16 Bloggers

アメリカには、Huffington PostTalking Points MemoDaily Kosなど(※)の「政治ブログ」と呼ばれるサイトが数多くあり、主要なものはメディアの一分野として一定の地位を確立しています。ホワイトハウスの記者会見などにも参加していて(当然ですが、日本のみたいな独占的「記者クラブ」制度はありませんからね)、オバマ大統領が就任してすぐの記者会見で、「ハフィントン・ポスト」の記者が初めて大統領に指名されて質問した、というのはちょっとニュースになりました。

このセグメントは、そういうニューメディアの報道についての話。ブロガーが、有名な主流マスコミの人々についていくつかスキャンダルを暴いたことを受けてのセグメント。(ま、スキャンダルと言っても、我が国の官房機密費の問題とは比べ物にならないささいなことですが。)

5年前のセグメントですが、今でも十分通じる話だし...いやでも、これの名作たるゆえんはそういうことより、スティーブンの素晴らしい悪ノリぶりにあります。「テッド・ヒトラー」(笑)「暗かったし、美味しかったんだ!」(笑)(笑)

ジョン・スチュワート:現代メディアにおけるブロガーの役割について、デイリー・ショーのシニア・メディア特派員、スティーブン・コルベアに話を聞きましょう。

スティーブン・コルベア:ジョン、その前に、ひとつ告白しておきたいことがあるんだ。ブロガーに「暴露」される前にね。私の本当の名前はスティーブン・コルベアではない。テッド・ヒトラーだ。親戚ではないが。ええと、まあ、遠縁だ。二世代前の。直系の。私はアドルフ・ヒトラーの孫だ。さあ、言ったぞ。これで、これはもうニュースじゃない。

ジョン:あー、えーと...まず、正直に告白してくれてありがとう、スティーブン...

スティーブン:テッドだ。テッド・ヒトラー。

ジョン:テッド、君はいわゆる「旧メディア」の人だね。従来のマスコミの記者だ。このようなニュー・メディアの役割について、君の考えを聞かせてくれないか。

スティーブン:ジョン、世のブロガーの圧倒的多数は、立派な仕事をしている責任ある記者だ。「ギルモア・ガールズ」のファンフィクションや、飼いネコの可愛い行動や、「ギルモア・ガールズ」がフォトショップでネコの格好をしているところや、そういうニッチ分野を報道している限りはね。私が問題としているのは「攻撃的ブロガー」だ。コンピューターを持っている人が、正確な情報を集めて、構成して、報道して...それを一般大衆が読むということだ。ブログには信頼性というものがない!ただ内容が事実だというだけだ!

ジョン:でもスティーブン、正直に言って...

スティーブン:いいだろう、認めよう、たしかに私は、コロンビアからの麻薬密輸で稼いで大学を出た。ヘロインをコンドームにつめて、大腸に入れて密輸した。聞いたか、「atrios.bologspot.com」、好きにアップするがいい!

ジョン:えーと...本題に戻ると、スティーブン、インターネットというメディアは新しいかもしれないけど、ブロガーのやっていることは、基本的にジャーナリストと同じことじゃないのかな。

スティーブン:では、ジャーナリストは何をする?ジョン、ジャーナリストの仕事とは何だ?私自身ジャーナリストとして、ジャーナリストの仕事は知っているつもりだ!私は家のコンピュータの前に座ったりしていない。私は毎日、ホワイトハウスで頑張っている。政府の発表を書きとめ、政治家の主張をそのまま繰り返し...おかげで、ブッシュ大統領にあだ名をつけてもらえたんだ!大統領が演台に立ち、私を指差して言う...「おい君、チャウダー・ネック!質問は?」誰もがそれがこの私、テッド・ヒトラーのことだと知っている。

ジョン:でも...(顔をそむけて)君の秘密を知ってから、もう君の顔をまっすぐ見ることもできないよ...(笑っちゃうから)...でも、ブロガーが事実確認をするなら...書くことが事実だとちゃんと確認してから書いている限り、ブログでの政治報道に反対する理由はないんじゃないか?

スティーブン:問題は政治報道じゃないんだよ、ジョン!ブロガーは記者のことを書いているんだ!ジャーナリズムの第一のルールは、「ジャーナリズムについて口外しない!」...いや、これは「ファイト・クラブ」だったかな。つまり、私が言いたいのは...ブロガーは、マスコミ自身については報道しちゃいけないっていうお約束を守るべきなんだよ!チクリ屋は嫌われるよ!何か別のことについて報道すべきだよ。その若いエネルギーを、現政権を調べ上げることに費やしたらどうなんだ?他に誰もやってないんだから。今の政府がやっていることときたら、信じられないんだから!

ジョン:でも、スティーブン...

スティーブン:いいよ、ジョン、白状する!3年前、私はパンダを殺した!リンリンだったか、もう一頭の方だったか...区別つかないから!でも、でも、自己弁護させてもらえればね、ジョン、暗かったし、ぼくは酔っ払っていたし...美味しかったんだ!スクープを逃して残念だったね、「コルベアはパンダ殺し.com」(ColbertKilledPanda.com)!

ジョン:スティーブン、好むと好まざるにかかわらず、ブロガーは既にある程度、メディアとしての正当性を獲得しているんじゃないか。

スティーブン:ああ。我々の一縷の希望はそこにある。正当なメディアと認められれば、ブロガーは我々のコミュニティーに参加することになり、政治家へのアクセスを手にいれ、地位、金、権力を手に入れる。そうなれば、今の既存マスコミを見ても分かるとおり...自己満足への道まっしぐらだ!...ま、どうでもいいけど。

ジョン:ありがとう...テッド。


5年前のスティーブンのかわいいこと。今でもかわいいけど。

デイリーショーで「特派員」がデスクでジョンと話すときは、原則としてデスクの端のところに椅子を置いて話すのですが、スティーブンだけはデスクの向こう側にジョンと並んで話していました。これ、スティーブンだけの特別扱いだなあ、と思っていたのですが...最近ジョン・オリバーが、(スティーブン以来初めて)ジョンと並んで話すセグメントがいくつかありました。ジョン・オリバーは、スティーブンに続いて「特別」の地位を獲得したのかな?

ちなみにジョン・オリバーといえば、先日、ワールドカップのアメリカチームに取材していたとか。(そのセグメントは6月10日放送予定だそうですが。)

(英国人として当然ながら)熱狂的サッカーファンのジョン・オリバーと、(アメリカ人にしては珍しく)元選手でやはり熱心なサッカーファンのジョン・スチュワートが、何の因果か同じグループになった「イングランド対USA」戦についてどういうセグメントをやるか、今からとっても楽しみです!(<日本代表の試合よりよっぽど楽しみだったりして。)

※ここに挙げたのはリベラル系のブログばかりですが、保守派・右派の政治ブログも当然たくさんあります。




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