2006/1/27  0:03

プライドと偏見 ☆☆☆☆  映画感想 〜2007年

まず、「プライドと偏見」という邦題は−「よくぞつけた」と思う。いろんな意味で。

"Pride and Prejudice"は普通「高慢と偏見」、私の読んだバージョンでは「自負と偏見」と訳されていたけれど、本当はダーシー氏の性格は、「自負」では誉めすぎ、「高慢」では貶しすぎで、「プライドが高い」が一番ぴったりだから。でも、「プライドと偏見」という題にするわけにもいかないのだろうなあ…と思っていたのです、読んだ時に。いやほんと。

まあ、それを言うなら、エリザベスのは「偏見」というより「先入観」なのだけど…「プライドと先入観」ではあんまりかな。まあ、どちらにしてもロマンティック・コメディの題名とは思えないですね、日本語にすると。

最初の方は、どうしても「オーブリー&マチュリン」の2巻を思い出してしまって−「メイプス・コートってこんな感じかなあ、さすがにもっと手入れが行き届いているかなあ。ジャックが開いた舞踏会は、赤い軍服を海軍の青に変えれば、こんな感じかしら。ソフィーとエリザベスのピアノは、どっちが下手だろう。ウィリアムズ家って、父と次女と三女が抜けたベネット家みたいだなあ…」とか、つい考えながら観ていました。

まあ、2巻(「勅任艦長への航海」)の前半は、オブライアンの方が明らかにジェーン・オースティンを意識して書いているから、しょうがないのですけど。でもスティーブンとダイアナは、ジェーン・オースティン世界からはみだしそう。

原作がこれだけ知られている映画の場合、ポイントは「どう脚色するか?」と「キャスティング」になると思うのですが、脚色の方はとてもオーソドックスだったと思います。もう少し「現代風」になっているかとも思っていたのですが(そうなら、それはそれで悪くなかったと思うのですが)、原作を読んでいる時に受けた印象と、非常に近かった。

考えてみれば、「英国ロマコメの雄」ワーキング・タイトルにとって、ジェーン・オースティンは、源流に戻るようなものなのかもしれない。

キャスティングの方は…ワンダフル!ミスター・ベネットがドナルド・サザーランド、ミセス・ベネットがブレンダ・ブレッシン、レディ・キャサリンがジュディ・デンチ…贅沢だよなあ。特に、お父さんのドナルド・サザーランドがいい味出してました。原作ではエリザベスを贔屓している感じがあったのですが、映画では、飄々しているけど、5人全員に対して愛情深いお父さんという感じです。

しかし、あのお父さんがなぜあのお母さんと結婚することになったかは…永遠の謎ですな(笑)。

それにも増して良かったのが、ミスター・ダーシー。私は、幸か不幸か、有名なコリン・ファースのテレビ版を見ていないのですが…このマシュー・マクファディンのダーシーは、なかなかに愛らしかったと思います。うん、かわいい。牧師館に現れるところの情けない顔、かわいくて笑ってしまいました。必殺・捨てられた子犬の目(笑)。

キーラ・ナイトレイは…まあまあかな。特にいい演技だとは思わないけど、実年齢が原作設定と同年代なので、若々しさが出ていたのはよかった。映画では、二十歳の役を二十歳の役者が演じることはめったにないからね。

製作者(だったか脚本家だったか)が、「キーラはエリザベスには美人すぎると思っていたけど、実際会ってみたらそれほど美人じゃなかったので、いいと思った」と言っていたそうな。そう言われたキーラは複雑だろうな〜(笑)。

キーラも原作の大ファンだそうで、インタビューで「原作を読んだ女性はみんな『自分はエリザベスだ』と思うだろうから、プレッシャーがあった」と語っていたけれど…

「エリザベスだと思っているけど、実はメアリー(三女)だったりするのよね」−とか、思っている今日この頃。





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