2004/6/12  10:57


軽く楽しめる映画でした。美しい海、美しい男、美しい筋肉。

この映画が批判されているとしたら、あれですね、あの「ああ〜う〜」という女声の歌の入った音楽、あれがあまりにも「グラディエーター」に似ているせいじゃないでしょうか。あれがあるんでつい「グラ」と比較してしまうのでしょう。(実際、最初のシーンはあまりに似すぎていて、私も一瞬、麦畑を歩くマキシマスが出てきそうな気がしたし。)でも、全然違う映画です。(アキレスかヘクトルのどちらかにマキシマスを求めたら、失望すること確実。)

私は「イーリアス」を読んだ事はないし、この話は子供向きの本で読んだ記憶があるのみなので何とも言えないのですが…この話を「アキレス対ヘクトル」の映画にしたのは大正解だったと思います。今時、「国を滅ぼす愛」とか「傾国の美女」の話なんて、見たいと思わないですよ、女性は。それより「男と男の対決」「さまざまなタイプの美男ずらり揃い踏み」でしょう。

その点では、エリック・バナもショーン・ビーンも美じいさんのピーター・オトゥールもよかった。でも、やっぱりこれはアキレスの、ブラッド・ピットの映画ですね。あのバカっぽいまでの美しさ(褒めているのです)、美しい腕と脚、脱ぎ脱ぎ方面のサービスぶり、軽々とした動き、名声に焦がれる、自己中でバイセクシャルなヤンチャ坊主。トシをとりすぎる前に彼がこの役をやってくれてよかったです。

だからこそ、彼が破天荒なヤンチャな魅力を発揮してくれる場面が少なかったのは、私的には残念。最初のシーンの「アキレスはどこだ〜」と探しにいったら、ご乱交の後女二人と寝たくっている、という登場があまりにすばらしくて、いいキャラだなーと思ったのに、割とすぐに「愛に目覚め」たりしちゃったのは残念。いや、最後はそれでもいいのだけど、その前にもっと好き勝手やってくれなきゃ。

ヘレン役の女優さんがあまりに安いので、予告編を見たときから「?」となっていたのですが(キレイはキレイだけど、王妃というより「今月のプレイメイト」って感じ)、あれはわざと…というか、「ヘレンとパリスには重点をおいていない」という表れなのでしょうね。だったら、本当にもっと出番を少なくしてほしかった。あのバカップルが出てくると、映画がどんどん安くなるのよね。いや、オーランドくんの愚弟ぶりはそれなりに可愛かったですけど。

何でも、監督は最初はヘレンを出さないつもりだったのに、会社から圧力をかけられて出すことになって急遽みつけた女優さんだそうです。ああ、出さない方がよかった。ウィアー監督のように、踏みとどまってほしかった。

「女性キャラが出てこないと女性が感情移入できない」なんていう思い込みを、いい加減捨てて欲しいですな、日米の映画関係者は。女性キャラへの感情移入なら、ちゃんと女性を主人公にした映画でします。このヘレンにどうやって感情移入しろっちゅうねん。




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