2007/3/4  22:35

ディパーテッド ☆☆☆  映画感想 〜2007年

私は原作(「インファナル・アフェア」)のファンではないのですが、良くできた面白い映画だとは思いました。で、コレ(「ディパーテッド」)は…やっぱり好みではないのですが、良くできた面白い映画だとは思いました。うーむ、我ながら、超つまんない感想。ごめんね。

映画の価値はストーリーだけじゃないから、「リメイクだから」ってだけで一段劣るような言い方をするのは不公平だと思っています。でも、これの場合、やっぱりよく出来たプロットの面白さが際立っているので、どうしてもそこにポイントが行ってしまって、そうするとやっぱり、後発の方の分が悪いかも。

でも、告白すると…私は香港版はビデオで見たのですが、出だしのところがどうも分かりにくくて、なかなか乗れなくて、最初の10分ぐらい見ては投げ出すというのを何度か繰り返したのでした。(人物関係を把握してしまえば大丈夫でしたが。)その点「ディパーテッド」はすっきりしてて分かりやすかったかな。

<以下ネタバレ(野暮な突っ込みあり)>

実は私、香港版を見たときから、面白い話だとは思いながらも、どうしても納得行かないのですよね、この設定そのものが。

トニー・レオン/レオナルド・ディカプリオの役の方は…いくらなんでも支援体制薄すぎだろ、この警察。彼が警官だと知っている人間が一人(アメリカ版では二人)しかいないなんて。その人が突然死んだらどうするかなんて、最初から考えておくでしょ普通。(こんな危険な仕事じゃなくったって、人間なんていつ心臓発作や交通事故で死ぬかわかんないのよ。)こんないい加減な体制で任務を引き受けるなんて、自殺願望としか思えない。それに、「彼の身分を証明する唯一のもの」であるファイルが、パスワードを知っただけで端末から痕跡も残さずに完全消去できるなんて、あり得るかなあ。バックアップデータはどうなってるわけ?

アンディー・ラウ/マット・デイモンの方は…警官としていい給料貰っていい生活をしているのに、なんでああ律儀に情報送るのかなーと、そこが不思議で。彼が犯罪組織のスパイだと知っているのがボス一人なら、ボスにはニセ情報を送っておいて、警察をうまく動かしてボスを殺して、あとは何食わぬ顔で普通の警官として生きてゆく…という手を、なんでもっと早く考えないのかな。(それだって上手く立ち回らないといけないけど、あんなに危ない橋を渡って情報を送り続けるぐらいなら、その方がよっぽど安全な気がする。)というより、当のボス自身が最初からそのことを疑って、それを防ぐ手を打っていないのがおかしい。

一言で言うなら「どっちも、さっさと寝返ってくれと言わんばかり」ってことなのですけどね。この状況で、元の陣営に忠誠心を保つことを人間に期待するのは、間違っている気がする。

「ディパーテッド」について、「所詮はアメリカ人には分からない世界…」と書いていた人がいたけど…私はアジア人だけど、やっぱりわかんないよ。(それとも、女にはわからないオトコの世界ってこと?)

香港映画なら「わかんないけど、香港の警察はまだまだ前近代的で、こういう滅茶苦茶もあるのかも…」とか「わかんないけど、中国人独特の家族のしがらみとかで、我々には理解できないメンタリティがあるのかも…」とか思って、まあなんとなく納得していたのですが…アメリカが舞台だと、余計に無理があるかなあ。

まあ、人間心理や警察の現状がテーマの映画じゃないのだから、そういう理屈が通らなくたって、面白ければいいのですけどね。でも、面白く見ながらも感情移入まで行かなかったのは、そのあたりかも。



2007/3/11  23:31

投稿者:Kumiko

>よったろうさん
監督賞はスコセッシで作品賞は「バベル」、と予想していたのですが…「バベル」は(まだ観ていないので分からないけど)テーマとか群像ドラマってところが去年の「クラッシュ」に似ていたのがマイナスだったのかな…

こういう決め手のない年には、いつも「ああ、今年だったら『マスター・アンド・コマンダー』も獲れたかも…」と思ってしまう私でした(笑)。

私は車も乗れないのでした。新宿に午前3時だと、そのまま始発まで夜明かしなんでしょうね…この年ではもうダメですわ。(というか、私は若いころでもダメだったのですけど…)

>じゅうばこさん
すごい!えらい!ご覧になったのですね。大画面で観たいなあ。

2007/3/10  11:02

投稿者:じゅうばこ

結局「グラディエーター」見てきました。何度見ても新鮮に感動できます。が…画面が変わるたびに、群集シーンであろうが戦闘場面であろうが、自分の目が左端やら右下やらマキシマスのいる地点に、ぱっと移動するのには我ながら参りました。身体が覚えているといおうか、視線をチェックする機械をつけていたら、私の過去はばればれになって潜入捜査やスパイだったら、あっという間に射殺もんですね(笑)。

2007/3/7  23:07

投稿者:よったろう

「ラッキーナンバーセブン」のほうが好きでしたけど、「ディパーテッド」も出来いいの映画だと思いました。

最近のアカデミー賞は地味な作品が評価されていてこういう作品が久しぶりに撮ったんだ〜って感じでした。
実は私も香港版あまりちゃんと見れなかったのでDVDで確認しようとレンタルしました。(まだ見てません)すごく好きな方も多いので、ちゃんと見なきゃなぁと思ったのですが・・・
お二人のお話で感情移入できなかった理由がよく解りました。
その中でマークウォルバーグは好きな役者さんではなかったのですがこの役を見て考えが変りました。すごく良かった。この役って原作にないんですよね。

じゅうばこさん
「グラディエーター」鑑賞できたらいいですね。やはり大画面で見る映画ですね。

kumikoさんは埼玉在住ですか?私も以前埼玉に住んでましたから、この時間電車ないし「みんな朝までどうするんだろう?」とか「あっそうか、車?」など余計な事まで考えていました。
新宿って眠らない街なんだとびっくりしました。

2007/3/6  20:50

投稿者:Kumiko

>「身につまされない」
うん、うん、そうでした。レオの役がどうしてこういうムチャな任務を受けたのか、そのへんの事情が、もうちょっと説得力あるように描かれているとよかったのですけどね…同情はするけど、共感はしないって感じかなあ。マットの役の方は、ジャック・ニコルソンのボスが、彼をあっさり信用しすぎのような。もっとイヤラシく、いろんな手で縛るというか、追い詰めるというか、あっても良かったんじゃないかと。

でも、プロットの展開とかヒネリとかは、抜群にウマいのですよねえ、この脚本。そのへんが複雑です。

23時〜3時!さすがにダメだわぁ。埼玉県まで帰れないし…残念。行かれるのでしたら、マキシマスによろしくお伝え下さいませ。

2007/3/5  22:07

投稿者:じゅうばこ

私はもとの香港映画を見ていないので、まだ何とも言えないのですが、面白い設定だし、潜入やスパイって好きなのですが、何だか「身につまされない」のです。ラッセルの映画だと「プルーフ・オブ・ライフ」を見た時の感覚と似ています。自分の期待する、あるいは理解できる図式とずれてるからかなあと思ったりしてました。
私の見方が雑なせいもあるんでしょうが、ディカプリオの方が「わりが悪い」「危険が多い」気がするんですよね。もうちょっと公平に危機にさらさんかいと思ったりして。

ところで新宿の新宿バルト9というシネコンで、「グラディエーター」を9日までやってるのですね。23時から3時というおそろしい時間帯ですが、大画面で見るめったにない機会なので迷っています。


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