2007/5/29  23:37

デッド・ゾーン #2-1「死の影の谷」〜ネブカドネザルとダニエル  海外ドラマ:デッドゾーン

第2シーズンのプレミアは、正直、最初はあまりピンと来なかったのだけど、何度か見返しているうちに、なんだか面白くなってきました。

言っておくけど、クリスチャンだからと言って、みんながみんなパーディやスティルソンみたいに聖書にやたらめったら詳しくて、何でもすぐにピンとくるわけじゃないんですよ。

私など、新約ならなんとか一通り分かりますが、旧約となると…恥ずかしながら、「ダニエル書」と言われても、とっさに思い出すのは「たしか、ライオンの穴に落とされる話だったよね…?」程度です。

…というわけで、今回は調べました。「調べる」と言っても、モトを読んだだけですけど。おお、寝る前に聖書読んでるよ、この私が…

<以下、第2シーズン1話ネタバレ&めんどくさい宗教的講釈を含みます。>

ダニエル書は12章あります。

(1)ユダヤ民族がバビロニアに占領されていた時代。優秀な少年ダニエルは他の3人と共にスカウトされ、バビロニア王ネブカドネザルの宮殿に仕える。ダニエルはユダヤ教の戒律に従った食生活が健康に良いことを証明し、続けることを許される。

(2)ダニエル、誰も解釈できなかったネブカドネザル王の夢を解き明かして認められる。

(3)ネブカドネザル王、黄金でできたでっかい像を作り、民に拝むことを強制する。ダニエルの3人の友達(シャドラク、メシャク、アベドネゴ)は偶像崇拝を拒否したため、燃える炉の中に投げ込まれるが、炉の中に現れた「4人目」に救われる。ネブカドネザル王は「ダニエルの神」を認めるようになる。

王は言った。「だが、私には、火の中を縄を解かれて歩いている四人の者が見える。しかも彼らは何の害も受けていない。第四の者の姿は、神々の子のようだ。」

この「4人目」は、普通「天使」と解釈されているのですが、ここでの誘拐犯は「4人目=ダニエル」というつもりのようですね。

(4)ネブカドネザル王、高い木の夢を見る。夢解釈したダニエルは、王があまりに奢り高ぶりすぎたため、権力を失うことを予言する。王は予言通り落ちぶれて野をさまようが、謙虚に神を信じるようになり、王国を取り戻す。彼はこの経験を手紙に書き送る。

その期間が終わった時、私、ネブカドネザルは目を上げて天を見た。すると私に理性が戻ってきた。それで私はいと高き方をほめたたえ、永遠に生きる方を賛美し、ほめたたえた。

(5)ネブカドネザルの息子ベルシャツァル王の代。王がユダヤ教の神殿から略奪した金器を使って宴会していると、突如空中に現れた手が壁に謎の文字を書く。宮殿の誰もその文字を解釈できなかったので、父王に仕えていたダニエルが呼び出される。

「今、もしあなたが、その文字を読み、その解き明かしを私に知らせることができたなら、あなたに紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけさせ、国の第三の権力を持たせよう。」

ダニエルは壁の文字の意味を解き明かす。それはベルシャツァル王の治世がその日で終わるという意味だった。王は約束どおりダニエルに権力を与えるが、その夜殺される。

(6)ベルシャツァルに代わって王になったダリヨス王の時代。優秀なダニエルは王に重用されるが、他の高官たちが嫉妬し、王をけしかけて「王以外のものに祈りを捧げる者はライオンの穴に投げ込むべし」という法律を作らせる。これに違反したダニエルを、王は泣く泣くライオンの穴に落とす破目になる。しかしもちろん、神が守ってくれたのでダニエルは無事だった。

(7)〜(12)は、ダニエルが見たさまざまな終末的「幻視」(英語ではvision)の描写。この部分は象徴と暗示の連続で、山ほど解釈があるようですが、よくわからないので省略。

ジョニーは「ネブカドネザル」と聞いて「ダニエルをライオンの穴に落とした王様だろ?」と言っていたけど、正確には違うのでした。まあでも、普通はその程度です。彼がやたらに詳しい人じゃなくてよかった。なんとなく。

ちなみに、このエピソードのタイトル「死の影の谷」"valley of shadow (of death)"はダニエル書でなく、旧約聖書の別の部分「詩篇」にある言葉。詩篇は物語ではなく、節のついたお祈り、つまり賛美歌の歌詞です。これが出てくる23章は、「主は私の羊飼い…」で始まる、神を羊飼いに、人間を羊にたとえたお祈り。「あなたのむちとあなたの杖…」というのは、本来は、羊飼いが獣を追い払ったり羊を追ったりするのに使う棒のことです。

さて、このエピソードの自称「ネブカドネザル王」こと誘拐犯フランシスは、キャリーのママのような聖書狂いのお母さん(多分)に虐待されて育った後、コンピューター関係の会社を興して大金持ちになったけど、敵対的買収で会社を奪われて破産した…という人でした。

つまり「黄金の像を崇拝した(ダニエル書3章)」=会社経営で拝金主義になっていた、「奢り高ぶりすぎたため落ちぶれて野をさまよった(4章)」=会社を失って破産した…ということで、自分をネブカドネザルに重ねているのでしょう。(自分を聖書の登場人物に重ねる人は、総じてかなりアブないんですけど。)

しかし、彼がなぜこれほどまでにジョニーをダニエルにしたがっているのかは、よくわかりません。

また彼は、誰も彼もがそうそう聖書に詳しくないことを忘れている。「燃える炉」の「シャドラク、メシャク、アベドネゴ」なんて、普通分からんって。ウォルトがたまたま思い出してくれたからいいものの…

でも、ジョニーがペンキの刷毛に触れると、逆回しヴィジョンで塗りつぶされた壁の文字が現れる…というところの映像は抜群にカッコ良かったな。

子供を隠すアジトに、ちゃんとライオンの像がある場所を選ぶあたりは凝り性ですが、このへんをジョニーに分かってもらえたかどうかは微妙。

それにしても、このドラマにからんで聖書講釈なんかしていると、パーディ牧師になったみたいであんまり気分よくないですねえ。寄付金はご覧の電話番号まで。

いや、でも、欧米文化に親しむのなら、聖書は一冊あると便利ですよ。…と、スティルソン親子の気分にもなったところで、このぐらいでやめておきます。

(*この部分は第4シーズンにも出てきます。まったく、どいつもこいつも、言いたいことがあるなら、聖書を引用せずに普通にしゃべれっての。)



2007/5/30  23:31

投稿者:Kumiko

このドラマの吹き替えはわりと好きです。アメリカ版のDVDを見返しているので、吹き替えの声を忘れてきちゃいましたけど。

テレビシリーズって、シーズンの間でちょっと撮影時期が開くから、髪型が違ったり日焼けしてたりするんですよね。「フレンズ」のチャンドラーなんて、同じシーンの続きをやっているのに髪型どころか体型まで違っていたりしたのもです。
第2の最初の方のジョニーの髪型は、ちょっと微妙かも(笑)。

2007/5/30  0:50

投稿者:MICK

解説、「なるほど〜」って感じです。
聖書には、全く馴染みが無いので、
全然ここは、スルーして観てました。

地上波は、吹き替えられてるんで、微妙なんですよ。
ただ、字幕ナシには理解できないので、音声の変更も、痛し痒しで。

私が、「2」に入って、一番に思ったのが、
「何故、髪型が違うの?ジョニー」
でした(笑)
続けてDVDで観賞している身には、ちょっと違和感
でした。
実際の放映状況と違いますからね。


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