2007/9/4  22:09

デッド・ゾーン #4-3「ダブル・ヴィジョン」〜超能力ユニット?  海外ドラマ:デッドゾーン

先日亡くなったこの番組のプロデューサー、マイケル・ピラーが書いた「脚本家へのガイド」には、今までにも何度か触れましたが、第2〜第4シーズンの"Writer's Guide"の中に、「避けてほしいもの」として次の7つが挙げられていました。

(a) 幽霊
(b) 悪魔祓い
(c) ウォルトが死ぬ(殺される)ヴィジョン
(e) 文字通りの天使/悪魔の話
(f) 魔法
(g) 超能力者同士の対決(ジョニーはユニークな存在にしておきたい)
(h) 単純な「今週の犯罪/連続殺人鬼」の話

(dが抜けているのは、最初に入れていたものをあとで取り消したのでしょうね。)

このうち(a)(b)(e)(f)はSFとしての「世界観」の問題、(g)(h)はありがちなパターンを避けるため、と納得なのですが、(c)だけはなんか、他のとは違っていませんか?この「禁止項目」がここに入っていた意味が、とっても気になる私です。

まあ、それはともかく…ここで問題になるのは(g)です。実は今まで、ジョニー以外の超能力者が出てきたことは4回ありました。(「シャーマン」、「ハント」のシルヴィアたち、クリストファー・ウェイ、「アイトラップ」のギブソン)

いずれも敵ではないので、「超能力者同士の対決」というのにはあてはまらないのですけど、「ジョニーをユニークな存在に…」というルールにはちょっとひっかかっていますよね。でも、「シャーマン」とクリストファー・ウェイは存在する「時間」が違う、「アイトラップ」のギブソンは超能力の種類が違う、「ハント」の連中は基地の中だけの付き合いと、ジョニーとカブってしまわないように工夫はなされています。

このエピソードで登場するアレックス・シンクレアは、女性サイキックとしては三人目。彼女の超能力はジョニーのものとは微妙に違うようですが、「ヴィジョン」を見るという点では同じで、能力の性質的にもレベル的にも、ジョニーとカブる危険性は大きいタイプ。それをあえて登場させたのは、ジョニーのlove interest(恋人候補)として超能力者を登場させたかったからでしょうか。

<以下第4シーズン3話ネタバレ>

今までに登場したジョニーのラブ・インタレストの中では、私は前にも書いたようにデーナが一番好きなのですが、このアレックスもかなり好きだなあ。なんたって可愛いよ。

超能力者のわりには(?)、ほんわかした明るい性格だし。他人の恐怖や怒りや苦痛を感じ取ってしまうという能力の性質、おまけに子供の頃から毎日のように自分の死ぬところのヴィジョンを見続けているということからも、「アイトラップ」のギブソンみたいな暗い性格になってもおかしくないのに。

特に、いいなあと思ったのは、彼女が小児病棟に行った時、重い病気の子供たちのヴィジョンの取り囲まれて怯えていたところ。

ジョニー:この子たちは?
アレックス:患者よ。私がこの子たちの感情に反応しているの…この子たちの恐怖や絶望に…私に手を差し伸べているの。


手を差し伸べられても、アレックスにはヒーリングパワーはないから病気を治せるわけではないのですが…

でも、多分彼女は、ひとの痛みを思いやる心が強いからこそ、それに感応する能力が発達したのでしょう。子供たちも、彼女の優しい心を感じ取ってて集まって来るんだろうな。

…いい娘じゃないか。

彼女は、人の感情を通して解決すべき問題が「感じとれる」だけで、それを解決するための特殊な能力は授けられていない。あとはふつうの生身の人間として、自力で走り回って何とかするしかない。こういうところはジョニーと同じですね。

デーナがだめなら、ジョニーにはアレックスとくっついて欲しかったのですが、どうもそういう方向には行かないようですね。彼女はこのあと何回かゲスト出演があるけど、あくまでゲストのようです。残念。

別れる時、「サイキック同士のカップルなんて、お互いのことが分かりすぎてうまくゆかない…」とか言っていましたが、分かりすぎちゃうのは、相手が誰でも自分にとっては同じなのでは。それなら、「お互いさま」の方がまだいいなような気がしますが。だめかしら。

まあ、彼女がレギュラーになってしまったら「デッド・ゾーン」が違う話になっちゃうからなあ。超能力カップル?ユニット?みたいな(笑)。




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