2007/11/26  22:07

ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた ☆☆☆1/2  映画感想 〜2007年

「おいしい人生のつくりかた」と言うより、「ほろ苦い人生の生きかた」という映画でした。

このヒロインを、何のかんの批判することはできるだろうけど…いや、私だって特に褒めようとは思わないけど…なんかね、何をどう気をつけていようと、どんなに正しい選択をしようと心がけていても、うっかりこういう人生にハマってしまう可能性は、ホント、女性なら誰にでもあるんじゃないかと思ってしまうのよね。間違いのモトは、選択肢の少なさにあるんだよな多分。

で、大事なのは、ハマってしまった後にどうリカバーするか、ということなので。ハタから見てるとこのヒロイン、「お金が貯まったら」とか「パイ・コンテストで優勝したら」とか言ってないで、とにかくまず夫と別れることが先決だろうと思うのだけど…

でも彼女は、実際には怯え切ってて身動きが取れない状態なのよね。恐怖に足がすくんで動けない人に向かって「怖いのなら早く逃げればいいのに、ばかじゃないの」と言っても始まらないわけで。でも、彼女は自分が怯えていることを、心の中でも完全には認めていない。それが問題なのかも。

実際には、それほどには(警察や病院に行くほどには)殴られていなくても、「逆らったら殴られるかもしれない」「離婚するなんて言い出したら殺されるかもしれない」と常に感じているだけで、怯えてしまうには十分だと思う。またそれが、それほど突飛な想像というわけじゃないしあの夫は。

ヒロインが妊娠して、幸せ気分になったり、お腹の子に無条件の愛情を感じたりしないのも当然のことで、危機的状況で妊娠したら、野生動物だって警戒レベルが上がるだけで、幸せを感じたりしないと思う。これも一種の生存本能なのね。

本能の話をするならば…警戒レベルが上がるとなぜか性欲がわくっていうの、女でもそうなのね。まあ、ジェナの場合は妊娠のせいかもしれないけど。

しかし、女性向きのラブコメディ(一応)だというのに、こんなにミもフタもない語り方をしていいんだろうか(笑)。

<以下ネタバレ>

ジェナは多分、産婦人科医のことを特に愛していたわけじゃないんだろうね。でも、動けなくなっていたところへ勢いをつけるために、あの不倫は必要だったのかも。だから最後に「ありがとう」って言ったのかな。

脚本・監督のエイドリアン・シェリー(ヒロインのウェイトレス仲間のドーンを演じている女優でもある)が、この映画の完成直後に事件に巻き込まれて殺されてしまったのはほんとうに悲しいです。この映画が認められて、ようやく映画作家として第一歩を踏み出すはずだったのに…(ちょっと「Rent」のジョナサン・ラーソンみたい。)このことを、映画を観る前に知らなければよかったなあ、とちょっと思いました。彼女が演じるドーンを見るたびに、なんだか悲しくて…それが、この映画を観る目にちょっと影響を与えちゃったみたいです。

うーん、やっぱり人間、何をどう気をつけていたって突然死んでしまうこともあるのだから、やりたい事&やらなきゃならない事は、さっさとやっとかなきゃなのね…(どういう結論やねん)





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