2004/4/18  22:11

ハリウッドよ大志を抱け  映画・俳優一般

これは、「マスター・アンド・コマンダー」のレビューで読んだのですが、「近頃のアメリカのティーンは、舞台が今から5年以内、ショッピングモールから5マイル以内の話にしか興味を持たない」と言われているそうです。また映画会社が喜んでそういう映画を作るのは、お金がかからないから。凝ったセットを作らなくてもそのへんでロケできるし、衣装はそのへんで買えるし(どっかの企業がタイアップで貸してくれるかも)、若い俳優はギャラが安いし。大ヒットはしなくても、海外では受けなくても、国内のティーン市場だけですぐ元が取れる。大作映画より、はるかに安全な投資です。

でも、アメリカ映画がそんなんばっかりになってしまったら、われわれ外国の映画ファンはつまんないよ。「社会派のインディペンデント映画」も「良心的な小品佳作」も、そりゃ好きだけど、どーんとお金をかけて、やたら宇宙へ行ったり古代ローマへ行ったりホグワーツやミドルアースへ行ったりしてくれる「ハリウッド映画」もなくちゃ、寂しい。

ハリウッドのビッグ・バジェット娯楽映画っていうと、「中身が空っぽ」とか「商業主義」とか言う人もいるけど、それは違うと思う。ビジネスとしては分が悪いと知りつつ、「ロード・オブ・ザ・リング」や「マスター・アンド・コマンダー」みたいな「危険な賭け」に投資する映画会社の人々は、本当に偉い。(ニューラインシネマなんて、文字通り社運を賭けてたんだろうなあ。)彼らには、その映画の主人公たちと共通する精神を感じる。故郷を離れて指輪を捨てに行くホビットたちや、風だけが動力の船で世界の向こう側を目指す船乗りたちと。いや…「金儲けしたい」という気持ちはあるわけだから、ホビットじゃなくて船乗りの方かな、やっぱり。




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