2004/2/1  22:16

皮肉も通じない人々  映画感想 〜2007年

昨日はマイケル・ムーア・デイ。WOWOWの「マイケル・ムーア特集」で、「ロジャー&ミー」「ザ・ビッグ・ワン」「ボウリング・フォー・コロンバイン」「The Awful Truth」とぶっ続けで見た。面白かった。マイケル・ムーアは凄い。偉い。マジで尊敬する。彼を見てると元気が出てくる。彼は冷静で、忍耐強く、アイデアに溢れている。人間、言いたいことがなかなか通じないとだんだん怒鳴り声になってきたりしがちだが、彼は決して声を荒げず、決して諦めず、同じ考えを何百回も言うのを厭わない。「順調に利益を上げている企業は、従業員を大量解雇すべきではない。」「すぐに引き金を引くような人間は、身近に銃を置くべきではない。」などといった、plain and simpleな考えを。

映画の感想は(気が向いたら)後で書くとして、今日はTV番組の「The Awful Truth(マイケル・ムーアの恐るべき真実)」についてだけ。この番組で、彼は「これはおかしい」と思ったことを色んな手で皮肉っている。NRA(全米ライフル協会)に「子供たちに銃の素晴らしさを教える着ぐるみキャラ」を売り込んだり、無風地帯の選挙区に「フィカス(植物)」を立候補させたり、「黒人が黒い財布を持っていると、警官に銃と間違えられて危険だ」とオレンジ色の財布を配ったり。それでも、NRA、無風地帯の下院議員候補、NYの警官などは、少なくとも皮肉に気づいて、怒ったり苦笑いしたりしていた。

怖かったのは、テキサスの死刑賛成派と、中絶反対派だ。番組が送り込んだチア・リーダーが「死刑執行数でぶっちぎりナンバーワン!テキサス州知事ジョージ・W・ブッシュ万歳!」と叫ぶのを見て、歓声を上げるテキサス死刑賛成派のデモ隊。「病院を爆破し、医師を暗殺して中絶戦争に勝利した反対派のみなさん、おめでとう。我々中絶賛成派は白旗をあげます」と言われて「どうもありがとう。負けを認めるのは立派だわ」とにっこりする中絶反対派の女性。「我々の後には神がついている」と思っている連中には、皮肉すら通じないのだな…と、ぞっとした次第。

マイケル・ムーアに言いたい事はひとつだけ。あなたの映画をもっと見たいから、健康に気をつけて長生きして下さい。ジャンクフードはほどほどに。野菜も食べた方がいいですよ。

ちなみに…「ザ・ビッグ・ワン」を観ていて、ひとつ余計なことを考えてしまいました。「マスター&コマンダー」の宣伝が「英国軍はまだ幼い少年たちを戦場に送った」と繰り返すのは、ナイキが宣伝で「ナイキは、インドネシアのまだ幼い少女たちにスニーカーを作らせています。」繰り返すようなものだな、と。あ、いや、ナイキが何かの間違いでそんな宣伝をしたら、「なんて正直な」と褒め称えますけどね。ナイキのスニーカーは二度と買わないと思うけど。




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