2009/5/26  21:55

「消されたヘッドライン」の感想…を書くつもりが脱線。  ラッセル・クロウ&ポール・ベタニー

本題の前にひとこと。一昨日、「The Daily Show」のジョン・オリバーが「オックスフォード出身」と書いたのですが、その後、彼がケンブリッジの出身だという記事を読んで「あれ?」となっています。確認せずに記憶だけで書いたからなあ。すみません、今ちょっと確認してるヒマがなくて…

で、「消されたヘッドライン」ですが、うーん、困った。

何を困っているかというと、「消されたヘッドライン」の感想を書こうとして考えていると、考えがどんどん、映画そのものから離れてきちゃうのよ。それで、どんどん脱線していって、結局は日本のマスコミの悪口になってしまう(笑)。

しょうがないので(?)そっちを先に片付けてしまうか。

この映画は、良い意味で、とてもハリウッド映画らしいハリウッド映画です。ハリウッド映画というのは、もちろんエンタテインメント一筋の大作もあって、私はそういうのも大好きですが…もうひとつ得意なのは、現代の社会問題を背景にして、その問題に関心のない人でも楽しめる娯楽作品にして、でもその問題の方もしっかり印象づける、という映画です。アメリカ映画の伝統ですね。

この映画の背景となっている社会問題には、ひとつはもちろん民間軍事企業ブラックウォーターUSAの問題があるのですが、もうひとつ、アメリカにおける新聞の危機ということがあります。

アメリカの新聞は、CNNなどの24時間ニューステレビ局、もっと最近ではインターネットのニュースに押されて、どこも経営破綻寸前だと言われています。困るのは、銀行や自動車会社と違って、新聞に政府が救済金を出すわけにはいかないってことです。そんなことしたら、報道の独立にかかわるから。

ちなみに私は、この間書いたように、ほとんど新聞を読まないのですが…それは日本の新聞ってものを全然信用していないせいもあるのですが、インターネットのニュースページがあるから、というのもたしかに大きい。

ひとつの新聞だけ読んでいると、ほんとに情報が少ないし、偏るのですよ。だから、幅広い情報を必要とする人は7紙も8紙も読んだりするのでしょうけど…さすがにそんな時間はないし。だからGoogleニュースのリンクから、このニュースはロイター、これはニューヨークタイムズ、ハフィントンポスト、BBC、アルジャジーラ、これはローカルニュースだから京都新聞…というように、メディアも国もバラバラに、面白そうなのを拾って読んでいるわけです。またネットが便利なのは、興味があれば今までの関連記事をまとめて読むこともできるし、リンクを辿ってさらに知識を深めることもできることです。

私のもうひとつのニュースソースであるNHK-BSの「おはよう世界」は、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、中東、中国、韓国のテレビ各局のヘッドラインをまとめて紹介してくれる、まことにありがたい番組です。

でも、GoogleにしてもNHKにしても、言わば「ハブ」にすぎないわけで。リンクをクリックした先にあるのはやっぱり新聞(や通信社やテレビ局)なのですよね。当たり前ですが、元のニュースを取材して記事にする人がいないと、やっぱり困るわけです。

つまり問題は…「新聞を買う」という行為と違って、今のインターネットの仕組みだと、こうして世界のニュースを手軽に享受している私から、その元ニュースを取材した人々に「お金が行かない」ということなんです。

ニュースを受け取るシステムとしては、インターネットの方が幅でも深さでも格段に優れているのですけどね。ネットはニュースの消費を確実に増やしているのに、商流に欠陥があるために、供給を圧迫している。なんとかこれを商業的に成り立たせるシステムができるといいんですけどね〜。私も、あくまでタダで読みたいと思っているわけじゃないのですから。新聞を取るよりインターネットを選ぶのは、お金の問題じゃなくて、選択肢があるかどうかの問題なんです。ま、あともちろん、日本の新聞の売り方が気に入らないというのもあるけど。

その、売り方が気に入らない某ヨミウリ新聞の、この映画の批評を読んだのですが、やっぱりちょっとズレているなあ、と思いました。カル(ラッセル・クロウ)は昔ながらの「ブン屋」で、ウェブ版にブログを書いている若い女性記者は「裏も取らずにいい加減な記事を書き」、しかも「この主人公のような記者は今ではファンタジーかもしれない」…って、おいおい。そもそも、宅配が中心の日本の新聞じゃ、「新聞が売れるような見出しの記事をど〜うしても今日出さなきゃ、24時間ニュース局が流しまくる前に出さなきゃ」というプレッシャーなんか、感じたこともないでしょうが。

カルは「昔ながら」じゃないし、昔ながらじゃ困るんです。なくなって困るのは、「ジャーナリズム」であって、「新聞」じゃないんですよ。メディアは関係ないの。私は個人的には、洗剤やビール券をおまけにつけたり、一人暮らしの女性の家に押し売りまがいのことをして売らなきゃならない新聞なんて、今すぐなくなってかまわない、と思ってます。

もっとも、スティーブン・コルベアは「新聞がなくなると引っ越すとき困る、ブログでお皿を包むのは難しい」って言ってましたけど…(笑)。

あー、言いたいことを言って、ちょっとすっきり。すみません、次回はちゃんと映画の話にします(笑)。

それと、コメントですが、投稿のアタマに「ネタバレ」とつけて頂ければ、ネタバレしてもかまいません。そう決めましたのでよろしく(笑)。







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