2009/7/3  23:21

【映画感想】それでも恋するバルセロナ ☆☆☆1/2  映画感想 2008年〜

(あらすじ)大学院卒業間近で婚約中のヴィッキー(レベッカ・ホール)は、カタロニア文化について論文を書くためバルセロナでひと夏を過ごすことにするが、「自分探し」真っ最中の親友クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)もついてくる。二人は画家ホァン・アントニオ(ハビエル・バルデム)と出会う。彼は激情的な妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)と刃傷沙汰の末に離婚したという噂の男だった。「二人とベッドを共にしたい」などと声をかけてきたホァン・アントニオに、ヴィッキーは怒るが、クリスティーナは興味を示す。しかしその週末、彼と恋に落ちたのはヴィッキーの方だった。

「それでも恋するバルセロナ」という邦題もいいなあ。「お買い物中毒な私!」といい、最近はちゃんと考えたいい題名が多いと思う。まあ、ラブストーリー系はつけやすいのかもしれないけど。

ガウディの建築を見て、ワインとスパニッシュ・ギターを楽しんで、ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデムと三角関係にハマる。こんなスペインツアー、参加してみたい(笑)。

しかし、一方にとっての「刺激的なひと夏の体験」は、一方にとっては人生そのものだったりするわけで。

あらゆるモラルに縛られない自由で芸術的な暮らしっていうのは、憧れとか「ひと夏」ならいいけれど、本気でやるとなると結構大変なんだなあ…というのが、素直な感想でした。

そういう生活を自分の人生にするには、覚悟だけじゃなくて、生まれつきの才能ってやつも必要なんだろうな、たぶん。

ヴィッキーとクリスティーナには、その才能は、大してない。ヴィッキーは最初からないことを自覚しているけど、クリスティーナはちょっと勘違い。なにしろあの美貌のせいで芸術家たちにモテモテだし、自分にも中途半端に才能があるもんだから…

最初のシーンのナレーションで、ヴィッキーとクリスティーナは「あらゆることで趣味や意見がぴったり合うけど、恋愛に関してだけは正反対」と言われていて、実はその時私は「そんなことあり得るかなあ」と、ちょっと思ったのです。

そうしたら案の定、この二人の恋愛観(というか恋愛感?)には、たいして違いのないことが、だんだんわかってくるのですが。

しかし、ヴィッキーの方が多少オトナで「現実が見える」タイプなんで、ホァン・アントニオを諦めて元の婚約者と結婚する。ホァン・アントニオはクリスティーナの方に乗り換えて同棲を始めるのですが、そこに自殺未遂をやらかした元妻マリア・エレーナが転がり込んで来て…

ホァン・アントニオとマリア・エレーナは、二人でいるとケンカばっかりなんですが、そこにクリスティーナが加わって「三人でカップル」になると、不思議にバランスがとれて上手くゆく…というのが面白かった。三角関係と言っても、底辺にもちゃんと線がある、完全な三角なのです。(<この意味、わかるよね。)

ペネロペ・クルスとスカーレット・ヨハンソンの色っぽいこと。ハビエル・バルデムも悪くないけど、この映画は女性陣の魅力が際立ってますね。ウッディ・アレンって、とことんヘテロな監督なんだ。

でも、この関係、クリスティーナは結局どっか中途半端なんだよね。常識を捨てたように見えても、「こんなこと長く続けられない」と、どっかで腰が引けているというか。彼女が別れを切り出した時、スペイン語で怒鳴りまくるマリア・エレーナの怒り狂いっぷりに、ああ、彼女は「ホンモノ」なんだ、と思ったのです。

でも、ホンモノであるのが良いことかっていうと…何かっていうと生きるの死ぬのの騒ぎになって、ナイフだの銃だの出てくるからなあ。ヴィキーとクリスティーナが「とても、つき合いきれない」と思ったとしても無理はない。

...なんてことを、最近のクセでぐちゃぐちゃ書いていると、なにやら深い結論に達しそうなカンジですが...全然そんなことにならないのがこの映画の良いところ。

久々に「考えさせない」軽い映画で、うれしかったのでした。




※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ