私がジャズと言う音楽と出会ってからもう25年位になります。
四半世紀も聞き続けていることになりますが、キャリアの割にはあまり詳しい訳ではありません。
ただ、飽きっぽい性格の私がこんな長きにわたって聴き続けていると言う事は、恐らく私に合っているのでしょう。一生付き合って行く事になるのでしょうね。
こんな一生ものの趣味となってしまったジャズとの出会いは、高校1〜2年生の頃、テレビで見た「オーレックス・ジャズフェスティバル」(1980年、1回目?)でした。
”オーレックス”とは、確か東芝製のオーディオのブランド名だったと記憶しています。
確か3グループ(ベニー・グッドマン、ベニー・カーター、ディジー・ガレスピー)のライブだったと思います。初めてジャズと言うものを聴いた私にとっては、どのセッションHも刺激的でインパクトがありましたが、中でもベニー・グッドマンのライブが一番でしたね。
@解り易かった
初心者にいきなりインパルス時代のコルトレーンや、モンクを聴かせてもまず理解できません。最悪、ジャズが嫌いになってしまう恐れすらあります。
ベニー・グッドマンのセッションには、ジャズの楽しさだけが凝縮されていました。最初にこのセッションを聴いていなかったら、こんなにジャズが好きにはならなかったのではないでしょうか?そういった意味ではベニー・グッドマンというミュージシャンには感謝しています(その後はジャズの好みも変わり、ほとんど聴くことはなくなりましたが...)。
A選曲が良かった
「アバロン」、「オー・レディー・ビー・グッド」、「メモリーズ・オブ。ユー」...「シング・シング・シング」はあまり好きになれなかったけど、いわゆるジャズのスタンダード中心だったのも取っ付き易かった原因だと思います。
Bメンバーが良かった
テディ・ウィルソン(p)→大きなアクションなど一切なしで、淡々と弾いていた姿を今でも思い出します。渋いピアニストでした。「メモリーズ・オブ。ユー」のソロパートなんか今でも口ずさめるほど...絶品でした。素人をここまで引き込めるのですから只者ではありません。
ミルト・ヒントン(b)→素人がイメージするジャズミュージシャンそのもののような人でした。テクニックというよりは、雰囲気が良かった。
あと、シェリー・マン(ds)もいたような気がしますが、あまり記憶にありません。トランペットもいましたが、名前を忘れました。素人目に見ても、他のメンバーと比べて、かなり格下の印象を受けました。あと、レア・シルクというコーラスグループも出てました。数年後、彼女達のアルバムをレコードや屋で見つけ、なつかしさも手伝って買ってしまったのですが、あまりにも内容がひどかったので、2度と聴かなくなってしいました。
とまあ、だらだらと長くなってしまいましたが、私のジャズ人生は、オーレックス・ジャズフェスティバルによって始まったのでした。

2