「『Blue Train』(Bluenote:1577)/John Coltrane」
愛聴盤(JAZZ)
今さら、こんな大名盤のことを書くのはちょっと気が引けますが...スリー・サウンズのこともありますし、前に聴いたアルバムも聴きなおしてみると新たな発見があるかもしれないと思い、週末に聴いてみました...
久々に聴いての感想は...やっぱ、凄いアルバムでした。ブルーノートを代表する大傑作アルバムでございますね...ケチの付けようがありません。メンツ良し、曲良し、音良し...トレーンさんを始め、リー・モーガン、カーティス・フラー、ケニー・ドリュー、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズ...錚々たるメンツが揃っておりますので、変なアルバムになる訳はないのですが、これだけ全員の出来が良いアルバムも珍しいと思います。完璧すぎて逆に面白くない位です...
新たな発見は...モーガン君が良い!!若い頃に聴いた時はあまり気が付きませんでしたが、この男凄すぎます...とても19歳の小僧のプレイに聴こえません...やっぱ、天才なんですね...この男...
ベスト・トラックはA面2曲目の「Moments Notice」で決まりでしょう...以前は「Blue Train」、「Locomotion」などのインパクトの強いブルースに惹かれていましたが、改めて聴いてみると...テーマをボーっと聴いてると普通にカッコいい曲なのですが、よく聴くと、コードチェンジが複雑な凄ぇ〜難しい曲です...この難曲をいとも簡単にサラッと吹き切ってしまうモーガン君...凄いっす!
改めて聴いてみて、このアルバムはコルトレーン唯一のブルーノートにおけるリーダー作という点で貴重であると同時に、この時期のリー・モーガンのベスト・プレイが聴けるアルバムでもあるということを再認識させられました。
「大名盤」と言われているアルバムでも、時間をおいて聴き直してみると前とは違った感じに聴こえたりして...非常に新鮮で面白かったです。他の「大名盤」達ももう一度聴き直してみる必要がありそうですね。

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