「『Hank Mobley and His All Stars』(Bluenote:1544)/Hank Mobley」
愛聴盤(JAZZ)
今日は、モブレイさんのアルバムにしてみます。大好きなテナーマンなので。。。
このアルバムは、12インチ盤ではモブレイさんのブルーノートにおける2枚目のリーダ作になります。ワンホーンというのが良いですね〜。このアルバムの後では『Soul Station』までワンホーンのアルバムはありませんので、貴重な1枚だと思います。モブレイさんはワンホーンが一番だと思っている私にとっては。。。
録音データは以下の通りです。
Hank Mobley(ts),Milt Jackson(vib),Horace Silver(p),Doug Watkins(b),Art Blakey(ds)
Rec. Jan. 13, 1957.
A-1 Reunion
A-2 Ultra Marine
B-1 Don't Walk
B-2 Lower Stratosphere
B-3 Mobley's Musings
お気づきかも知れませんが、ミルト・ジャクソンさん以外のメンツはジャズ・メッセンジャーズのオリジナルメンバーで構成されております。
シルバーさんらがJMから脱退したのが1956年ですから、このアルバムは2人が袂を分かった後の作品になります。2人が別々の道を歩むことになった理由は知りませんが、このアルバムを聴く限り、喧嘩別れしたのではないことは確かだと思います。いい感じなので。。。感情的なしこりが残っていたら、A面1曲目に「Reunion」なんてタイトルの曲を持ってこないでしょう。。。
曲はすべてモブレイさんのオリジナルです。いい曲書きます。。。モブレイさん。
どの曲もハードバップのお手本みたいな演奏で捨てがたいのですが、個人的にはB面の方に愛着を感じております。
「Don't Walk」...ベスト・トラックだと思います。私はミルト・ジャクソンさんのことがあまり好きではないのですが、この曲のソロは大好きです。続くシルバーさんの珠玉のソロと共にこの曲の聴き所ではないか?と思っております。
「Lower Stratosphere」は私の大好きなブルースでございます。何も言うことはありません。。。全員のソロが◎!!ダグ・ワトキンスさんの粘っこいソロも良いっすね。
「Mobley's Musings」は非常に美しい曲です。スタンダードみたい。。。彼の作曲能力の高さがよく分かる佳曲だと思います。
彼の柔らかいトーンが、こういう曲にはぴったりとマッチしますね。。。アルバムのラストにふさわしい沁みる1曲です。
ジャケットデザインも、モブレイさんのアルバムの中で一番イケてると思います。音はあまり良くありませんがお勧めの1枚です。。。

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